(2003年12月2日掲載)

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 同窓会
寄付は"未来への投資"
「若い力に期待したい」と話す鈴木誠市同窓会長=袋井市高尾町
 袋商ショップは商法に準じた模擬株式会社だ。資本金は約七百六十万円。全生徒が一人三千円ずつを出資したほか、同窓会が約五百万円分の株を購入した。OBたちが会社を名実ともに支える大株主だ。

 同窓会はこれまで、節目の年ごとに記念事業として学校にさまざまな寄付を行ってきた。八十周年事業は仰高寮の修復工事に加えて、事業費の一部をショップの支援に充てる。原資は同窓生から寄せられた寄付だ。

 同窓会幹事長を務める袋井市議会議長、高橋桂一(昭38卒)によると、創立当時の同窓会の基盤は必ずしも強固ではなかったという。同窓会は地域と一緒に成長した。高橋は「卒業後に地元に残る卒業生が多い。熱烈な母校愛によって元気になった」と話す。

 駅前で雑貨店スルガヤ商店を経営する同窓会長、鈴木誠市(昭21卒)も街の成長を見守ってきた一人だ。袋井商工会議所が商工会だった時代の最後の会長を務め、商議所昇格と同時に辞任。以来、県内の商工会が商議所に昇格したケースはない。

 鈴木は「プロの目で見れば、模擬デパートは生やさしいものではない」と話す一方、「県内の商店街は衰退の一歩。若いこれからの力に期待をしたい」と支援を決めたいきさつを振り返る。

 八十年の節目を迎え、卒業生は二万人を超えた。その大半が地元に残り、地域経済の担い手として街を支えている。今年入学した12HRの山下和也、高谷亜季はスルガ屋から提供を受けた商品を販売する。「商品とともに、先輩から預かった出資金を自分の勉強に役立てたい」と二人。同窓会幹事長の高橋は「学校への寄付という名目を未来への投資に代えただけ。これまで通り有効に生かしてほしい」と話す。

(敬称略、題字は鈴木誠市同窓会長=昭21年卒=)