ショップの打ち合わせで鈴木(左端)らからアドバイスを受ける加藤、沢口=袋井市のハーモス袋井店
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創立八十周年式典に合わせて、生徒がショップの開催を正式宣言した十一月二十八日。衣料、がん具を販売する33HRの副店長加藤志保と仕入れ係長沢口静香は式典終了後、そのまま市内の大型ショッピングセンターに向かった。間近に迫った開店日に向けて、商品提供を受ける「おしゃれの店村松屋」社長鈴木直人(45)らと詰めの打ち合わせを行うためだ。
華やかなクリスマスカラーに彩られ、買い物客でにぎわう店内に通された二人。加藤が「当日の販売計画です」と恐る恐る納品書を差し出す。「たくさん商品を出すけど、値札はどうするの」と質問をぶつける鈴木。「商品数、値段をパソコンに打ち込めば、本部の商品管理課が自動処理してプリントアウトします」と沢口が答える。幾つかの質問の後、鈴木が「責任持って商品を届けるから、安心して待っていて」と励ますように語ると、二人の表情に初めて笑みがこぼれた。
袋商ショップは企業を模倣したピラミッド型の組織で事業展開する。取締役会は営業、総務など四部の責任者で構成し、部の下には十二課が連なる。一方、テナントを営む各クラスごとにも店長ほか、販売、経理、広報係などの各担当を配置。生徒は本部業務とクラス業務の両方を受け持つ“一人二役”が基本だ。
業務は細かく分業されているが、33HRは全生徒が店内が最も混雑する祭りシーズンに同社で販売実習を経験した。「ショップも相当の混乱が予想される。ムードを知っておいた方がいい」という鈴木の配慮だった。
打ち合わせ後、加藤は「鈴木さんは何でも相談に乗ってくれるやさしいお兄さん。頑張ってお店の商品を売らないと」と自分に言い聞かせるように語った。ショップはピラミッドを構成する一人ひとりが自分の責務を全うすることで機能する。だが、組織を堅く結びつけているのはショップにかかわる人間同士の厚い信頼関係にほかならない。
(敬称略、題字は鈴木誠市同窓会長=昭21年卒=)
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