西尾(右端)の説明を受けながら、販売する車を選ぶ高校生=袋井市川井のニシオ自販
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「ダイコン一本から車まで」―。袋商ショップはキャッチフレーズの通り、小さい子供がお小遣いで購入できる品から、大型家電、家具など高額品まで幅広く扱う。目玉商商品の一つが、32HRが鈴木基之(昭33卒)の袋井モータース、西尾新太郎(昭42卒)のニシオ自販の協力で販売する自動車だ。
同市の幹線道路沿いに店を構えるニシオ自販はオープンカーから軽自動車、農業用トラックなど十台を商品提供する。西尾は「ダイコンを売るのとはわけが違う。一台でも成約が取れるのか、全く予想がつかない」と話す一方、「就職を控えた生徒の仲間など需要もあるはず。生徒がどれだけ頑張ってくれるかだ」と期待を寄せる。
ショップで最も高額な商品を扱うだけに、生徒はオリジナルのちらしを事前に配布したり、ショップ当日、学校創立年にちなんだ八十円から始まる車のオークションや、顧客が欲しい車を衛星通信で探す「オートバンク」の端末機の導入を計画するなどさまざまな仕掛けを用意した。
32HRの店長小幡竜也は「車の構造を知るため、店で働かせてもらいました。日当をいただくことができたので、その分を商品の値引きに充てます」と価格面でのサービスも強調する。西尾も「販売後の車のアフターサービスは責任を持って面倒見る」と、生徒の頑張りに最大限の支援を約束した。
西尾は二十歳の時、生死をさまよう大病を経験したという。入院中、隣のベッドの建設業経営者から聞いた「これからはモータリゼーションの時代だ」という言葉をきっかけに創業を決意し、そこから一代で同社を築き上げた。「チャンスは誰にでもある。今の社会は自分の意思で自由に生きることができる時代だ」と西尾。「ショップはまさにチャレンジの場。高校生に自分の力を確かめてほしいんだ」と支援の理由を明かす。
(敬称略、題字は鈴木誠市同窓会長=昭21年卒=)
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