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 部活動(工学系)

設備、予算の壁乗り越え

 「用意、スタート」。コース上のグリッドから電気自動車十九台が一斉にスタートした。十一月四日、富士川河川敷で開かれた県工業高校省燃費競技大会。ガソリンと電気の二部門があり、御高電子技術部は電気自動車部門に三台で参加した。同一容量のバッテリーを使い、制限時間六十分で走った距離で順位が決まる。初出場した昨年は八・二キロで最下位だった。今年はアルミサッシを使った車が四位に入り、デザイン賞を受けた。走行距離は倍の一六・七五キロに伸びた。


省燃費競技大会電気自動車の部に出場した電子技術部(平成11年)
 走行距離を伸ばすため小柄軽量の生徒がドライバーを務めるなか、体重九五キロの米山浩二(二年)が参加者の注目を浴びた。部長の浜田弥実(二年)らが「体格のいい部員はいつも裏方。それではつまらない」と出場登録をした。米山は五十キロ前後の参加者に交じり、十六位で完走した。

 平成三年にコース制が導入され、工業に関する情報システム科が設置されると、工学系の新しい部が誕生した。五年に電子技術部が部員二十二人で発足。通信技術を学んだり工業検定の取得を目指す「検定班」、画像技術・電子工作・ロボット製作を手掛ける「メカトロ班」、「パソコン班」の三班に分かれて専門的な活動を行った。七年にメカトロ部、八年に無線部が独立した。

 作り動かす喜びを満喫  

 無線部は年に三回開かれる県フォックスハンティング大会に出場。専用機械と自作機械の二部門があり、電波の発信場所を特定する速さを競う。御高は自作の部に強く、十年度は三大会を制した。十一年度は加藤直人(三年)が秋季、本多隆一朗(三年)が冬季大会で優勝した。今年から防災指定校に選ばれ、緊急時の活躍が期待される。

 メカトロ部の活動の目玉は、一月後半に行われるロボット大会出場。ロボットが一対一で勝負し、ゴールへ運んだペットボトルの数を競う。今年はアイディア技術賞を受賞した。来年の大会まで残り三カ月を切り、製作予定四台のうち二台が完成。ボールの取り込み方法、シュート方法などの最終調整が、部長の吉野貴雄(二年)以下十四人の手によって、急ピッチで進められている。

 伝統とOBの数はほかの部に及ばない。工業高校と比較すると設備面、予算面のハンディがある。「それでも自分で研究し、作り、動かすことは楽しい」と、各部の生徒たちは笑顔を見せる。

(文中敬称略)

 【注】カッコ内は卒業年


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