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郷土研究(4)

自信つけた高文祭

 十二月二日、清水市で開かれた第十二回県高校郷土研究発表大会(県高校郷土研究連盟主催)で、御高郷土研究部は初めて最優秀賞に輝いた。参加は十校で、数々の表彰を受けている名門校を制しての快挙だった。最優秀賞の賞状とトロフィーは、連盟会長を務める御高校長天野忍から部長の伊倉正嘉(三年)に手渡された。


天野校長から表彰を受ける御高郷土研究部=12月2日、清水東高
 テーマは「富士登山と御厨地方」。伊倉と中村幸志郎(三年)、加藤直人(同)が発表した。富士登山の歴史を踏まえて御殿場口登山道の盛衰を振り返り、資料を保存している家庭や街角に残る史跡を訪ねた。冒頭で富士登山の基地として御殿場を紹介している「鉄道唱歌」を歌って聴衆を引き付け、堂々とした語り口で説明した。

 御高郷土研究部は昭和二十七年の創部。多いときは三十人以上の部員が在籍し、古文書調査、民俗、考古などの班に分かれて活動した。現在は男女五人だが、顧問の社会教諭鈴木一行は「今年は例年にない活躍をした」と部員たちの健闘をたたえる。

 名門校を制し最優秀賞

 五月に小山町で開かれた「第三回全国金太郎ファミリーの集い」。部員たちは金太郎伝説が残る全国八自治体の関係者ら約三百人を前に、「金太郎伝説と御厨地方」と題して発表した。スライドを使いながら各地の金太郎伝説の形成過程や地域おこしの取り組みなどを説明。中村らは「審査はないが、金太郎に詳しい人たちの前なので下手な発表はできない」と緊張して臨んだ。

 八月の県内を会場にした第二十四回全国高校総合文化祭(高文祭)では、郷土研究部門が北海道、鳥取の大会に次いで三回目の開催となった。校長の天野が同部門の県実行委員会会長、部長の伊倉が生徒実行委員長を務め、部員は会場の県立大(静岡市)で総務係として司会や運営に携わった。

 部員五人は「オープニング」と「エンディング」に力を入れた。加藤を中心に、パソコンを使ってCDを制作。オープニングでは静岡県の観光地・歴史紹介と出場校紹介を行った。エンディングは準備時や当日に撮影した写真で大会を振り返り、各係の生徒たちが順にお礼と次の大会へ向けてのメッセージを送った。

 郷土研究部門は大会終了後の参加校アンケートで大好評だった。部員たちは「仲間や友達がたくさんできたし、大会が行われる年の郷土研究部員で本当に良かった」と口をそろえる。

 伊倉は「人前で話すのが苦手だったが克服できた。一年の活動を通して自信がついた」と目を輝かせた。  

(文中敬称略)
 【注】カッコ内は卒業年。

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