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進む日中交流

中国人留学生受け入れ


葉卉さん
 昨年夏、静岡県開催の全国高文祭に招かれた浙江省の中高生四十人と職員十人が御高を訪れた。訪日団は中国古来の楽器を使った演奏や舞踊を披露し、御高生は手作りプレゼントの贈呈や空手の模範演技などで歓迎した。クラスごとに分かれての交流会では、折り紙やスイカ割り、バーベキューなどを通して親交を深めた。


浙江省訪日団の生徒とバーベキューを楽しむ御高生(平成12年8月、御殿場高)
 「英語と日本語、中国語を使って話した。話してみたら平気だった」と二年の山崎智恵子。吉永勇二(同)も「思ったより話ができた。今度またこういった交流の機会があっても大丈夫。自信がついた」と笑顔を見せた。

 御高は県教委の国際交流事業プログラム「アジアのかけ橋」で平成九年から毎年一人、二年生の情報ビジネス科に中国人留学生を迎えている。同プログラムに加盟する県立高校八校のうち、職業高校は御高と浜松商業だけだ。留学生は学校行事や授業に参加し、ホームステイ先の家庭で日本の風習や文化を学ぶ。

 目を見張るひたむきさ

 これまでに張(チャン・ベイ)、 静(ウー・ジン)、許英(シュ・イン)が御高で学んだ。三人とも日本語が不自由で、通常授業には困難が伴った。だが、本人たちの努力と周囲の協力で、一年の留学期間に日本語能力検定など各種検定に合格。そのひたむきさには目を見張るものがあった。

 十一年度の留学生許英は商業関連の法律に通じた弁護士を目指し、簿記や情報処理検定など六種の資格を得て帰国した。ホストファミリーの大城正豊は「一緒に富士登山などをしたが、学校で学ばないことをもっと教えたかった。御高と留学生の交流がどんな実を結ぶのか楽しみ」と期待する。

 四人目の留学生葉卉(イエ・ホイ)は昨年九月から御高に編入し、「茶道に華道、歌舞伎、盆踊り、相撲。いろんなことを習いたい」と夢を膨らませる。クラスメートから「ホイちゃん」の愛称で親しまれ、学校生活にもすっかり打ち解けた。

 今年九月からは百周年記念事業の「日中交流」が始まる。交流期間は十年間で、教員一人・生徒三人を二週間程度で相互派遣する計画。アジアの時代に向け、隣国との交流が着実に進んでいる。  

(文中敬称略)
 【注】カッコ内は卒業年。

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