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勝又製茶の勝又初郎(昭31卒)は昨年九月、農水省が制定した日本農林規格法に合格した有機農産物・食品を表示する「有機JASマーク」の認定を受けた。「自然を相手にする農家が真っ先に環境を大切にしなければ。一農家にすぎなくても地球規模で物事を考え、地球に優しくありたい」という信念を持つ勝又は、水質第二種公害防止管理者、廃棄物処理施設技術管理者、浄化槽管理士など環境に関するさまざまな資格を持つ。
昭和六十三年には製茶工場を完全自動化し、生産量の少ない生産者の生葉を他と混合せずに製茶できるようにした。こだわったのは食品生産工場としての衛生面。外部からの汚染を防ぐために製茶中の工場内は無人化し、集中管理室から操作する。機械設備にはステンレス製品を採用し、各所に設けたシャワーで丸洗いして清潔さを保つ。茶渋やほこりが見られない。
一方で、県茶手揉保存会と日本手もみ茶振興会の理事を務める。自らの手で習得したもみ方や力の加減は、新鋭機に生かされている。 昨年、精揉機と乾燥機の機能を一体化した「回転揺動精揉機」を、県内の製茶機械メーカーと共同開発した。国内初の回転式で、変速回転する半円状の鉄製ダブルバネが茶葉をもみ上げる。作業時間の短縮と低コストを狙いに、完成まで三年を費やした。 現在は工場内で実験中だが、来年から新設した工場で運転を開始する。今秋、静岡市で開かれる「世界お茶祭り静岡2001」にも出品を予定している。 富士山東ろくに広がる三・五ヘクタールの自家茶園の周囲は桜や柿(かき)などが植えられ、まるで公園のようだ。勝又は茶摘みシーズン以外には花見や散歩をし、ゴルフの練習もする。「農業は楽しみながらやるもの。遊び心がなくちゃ」。これも勝又の信念だ。
(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。
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