![]() | <90> |
「すんしん」の愛称で親しまれる駿河信用金庫は昨年五月、創立五十周年を迎えた。理事長村上正人(昭34卒)は「地域に愛され、信頼され、地域になくてはならない信用金庫として健全経営を目指す」と誓った。 店舗は御殿場、小山、長泉、裾野、沼津に十三店。長期不況のなか、金融を取り巻く環境は厳しいが、顧客のニーズに的確にこたえ、きめ細やかなサービスと長年にわたって培った信頼で地銀・都銀に対抗する。 駿河信金の前身、駿河信用組合は昭和二十五年に発足。当時の北駿地方の大企業は富士紡績小山工場のみで、木材業や竹加工業のほかはほとんどが小売業者だった。御殿場商工会は終戦後の疲弊から脱出しようと話し合いを重ねたが、銀行から良い返事が得られない。「信用組合を作って自らの手で金融を行おう」と立ち上がった。組合員は約五百五十人。御殿場本店と小山支店の二店でスタートした。 初代理事長(発足当時は組合長)の斉藤昌雄(明40卒、故人)は十年間務め、信金の基礎を築いた。第四代同窓会長も務めた。
現理事長の村上は五代目。須走支店長を皮切りに裾野支店長、融資(審査)部長、総務部長などを歴任した。思い出深いのは御殿場南支店長時代。村上は「支店を開設したばかりだったので、一軒一軒回って地図を塗りつぶしていった」と懐かしむ。 現役では常勤理事佐野学(昭37卒)、杉山博(同)、勝又恒秋(昭41卒)、長田武久(昭42卒)、すんしんビジネス社長高杉壽徳(昭34卒)らがいる。 都銀、地銀の入行者も多い。特に昭和二十年代後半から続出したのは、商業科教師子上一郎(故人)の熱心な就職指導と商業部・簿記部の活躍が後押しした。 住友銀行では昭和三十年ごろ、室伏俊吾(昭28卒)ら商業科卒業生が新入社員を歓迎し、親交を深めようと互助組織「住友銀行御商会」を結成した。現在の会員は四十七人。毎年会合を開き、近況報告や意見交換などをして交流している。 静岡銀行では荻田裕正(昭47卒)が御高に程近い御殿場北支店長。 スルガ銀行はオペレーション部長鈴木典三(昭40卒)、伊豆長岡支店長勝又守夫(同)、三島セントラル支店長渡辺芳久(昭41卒)、中伊豆支店長鎌野典和(昭43卒)らが活躍する。 静岡中央銀行は宮川一元(昭39卒)が吉原支店、芹沢賢一(昭40卒)が土肥支店、田代重通(同)が神奈川県茅ケ崎市の香川支店、田代信幸(昭48卒、旧姓高村)が相模原市の番田支店で支店長を務める。
(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。
|
掛中・掛西百年史 榛原高100年史 富士宮農高百年 静岡新聞へ |