<49>

人物編

3人が静中署長を経験

▼県警
 榛原中学校(旧制)、榛原高校同窓の中で、静岡中央署長経験者は三人に上る。伊藤恒雄(榛中・昭23年卒)は防犯警ら(現・生活安全)部長から同署長に就任した。奥田治郎(榛一高併中・昭23年卒)は富士署長、交通部長を経て、伊藤に続き、静岡中央署長となった。機動隊小隊長時代、「金嬉老事件」で犯人逮捕に当たった根来礎夫(昭29年卒)も交通部長から同署長に就いた。奥田、根来は静岡市消防長も経験した。

 山田富久(榛中・昭18年卒)は警察学校長、交通部長、浜松中央署長の要職を歴任した。藤田良雄(同・昭19年卒)は森、富士宮の両署長、暴力団捜査に優れた植田操(昭34年卒)は熱海署長、静岡南署長を務めた。本杉成通(昭35年卒)は三島署長時代、未解決の失踪事件を見直し、解決に導いた。増田節司(同)は現在、細江署長。

▼芸術
日本インテリアデザイナー協会員、日本工芸会員の土屋晃一(昭26年卒)は、静岡さいこうデザイン展間伐材利用家具県知事賞、伝統的産業工芸展内閣総理大臣賞などを受賞した。静岡大の非常勤講師も務めた。作曲家の塚本靖彦(昭28年卒)は群馬大教授を今春、退官し、名誉教授。歌曲集「六つの抒情歌」など作品は多い。吉田高校、相良中学の校歌も作曲した。

 栗林静江(昭29年卒)は絹和服地を使うパッチワークキルトで知られる。テーマは富士山。三十、三十一回日展に連続入選した。八木健(昭33年卒)は俳句番組の司会、講演、執筆を続ける。俳句をビジュアルに表現する「ハイクアート」活動にも熱心。書家の大石千世(昭36年卒)は日展入選作家。独立書人団、毎日書展の審査会員。浜松市立高校美術教師の大川原久夫(昭41年卒)は日本美術院所属の日本画家。インドを題材にした創作にも力を入れる。中村裕(昭42年卒)は刀剣研師。人間国宝の小野光敬の元で修行し、独立した。

▼県・国
杉本確朗(榛中・昭19年卒)は県農業水産、総務の両部長を務め、現在、日管常務取締役。県商工会議所連合会専務理事の福島甫定(としやす)(昭33年卒)は志太榛原県行政センター所長、県立総合病院事務局長を経験した。中野和男(昭37年卒)は県都市住宅部次長を経て現在、県議会事務局長。

 赤堀政憲(昭41年卒)は航空自衛隊南西航空混成団司令部幕僚長。平成四年には第一輸送航空隊基地業務群司令としてPKO派遣業務も担当した。在タイ大使館一等書記官を務めた知久多喜真(昭43年卒)は国土庁計画調整局総務課長、通産省大臣官房調査統計部長などを歴任して退官し、現在、国内宇宙産業の国際競争力強化を狙う無人宇宙実験システム研究開発機構の専務理事。

▼寺社
松浦国男(榛中・昭9年卒)は久能山東照宮宮司、久能山東照宮博物館館長。県立美術館協議会委員、全国国宝重要文化財所有者連盟設立理事長でもある。今年五月までは県博物館協会長も務めた。榛中、榛高の教師だった竹中玄鼎(同・昭13年卒)は相良町の平田寺住職。臨済宗妙心寺派宗務総長も務めた。同町教育委員、人権擁護委員も歴任した。培本塾の副理事長。

   【注】敬称略。  


掛中・掛西百年史 御殿場高 躍進の百年  静岡新聞へ