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校名は信愛学園高から浜松学芸高に改称。校舎も下池川町へと移った。学校を取り巻く環境は大きく変わったが、学園祭を「ときわ祭」と称し名残を残す。常磐の緑を染め抜いた校旗のもと、教室に、廊下に、運動場に、きょうも学生の足音や笑い声が響き渡る。 今年四月、書道コースがスタートした。第一期生十三人が、専門家から書道概論、書道史、書写や作品の装丁などの実技を学んでいる。県内初の同校書道コースは、パソコン全盛の今、「個」を表現する営みの価値を問い直す試みといえる。 同コース教諭の増田与久によると、生徒は通常の授業のほか、放課後の部活動も費やして練習しているという。夏休みも自主的に登校し、技術の錬磨に余念がない。「みんな書道が好きで入ってきている。満足することなく、上を目指してほしい」と期待を込める。 コースを開設して半年余り。全国的な書道展で入賞するなど、着実に力を付けてきている。一期生の石塚智沙子は「書道を教える免許を取ろうと思って学芸に入った。いっぱい練習して、いろんな形の字を書けるようになりたい」と意気込む。 理事長の服部頴明は「物から心へ転換していかなければならない時代。大切なのは生徒の、教育の多様化と独自性」と強調する。校長の中村誠も「好きなことに深く打ち込めることは幸せ」とうなずく。 書道コース一期生の目の輝きを見るまでもなく、二万二千人を超える卒業生、九百人の在校生たちは自らの可能性を信じて学芸の門をたたき、個性を築き上げてきた。同校ゆかりの人材が、音楽界を中心に多方面で活躍している。
西に小高い丘、南に浜松城公園。豊かな緑に囲まれた浜松学芸高が、今年百周年を迎えた。「ときわの学校」の“素顔”を追う。
(文中敬称略、題字は書道コース1期生石塚智沙子さん)
(木、金曜日に掲載します)
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