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第2章「校史編」
中村誠校長インタビュー
(2003年1月23日掲載)
地域との連携が大切

「100年の歴史は未来を開くエネルギー」と語る中村校長
 少子社会を迎え、教育界にも押し寄せる競争の波。公立私立にかかわらず、学校経営の独自性が問われる中、浜松学芸高は歴史をどう顧み、将来展望を見いだすのか。校名を変更し、男女共学の進学校として再出発した平成八年から校長職に就く中村誠に聞いた。

 ―百年で積み上げた教育とは、どういうものでしょう。

 「一言で言えば個を大切にする教育だと思う。中村春治郎(二代目)校長の時代に、心の教育を重んじる『信と愛』の柱が立てられた。現在も朝読書の時間などを通じ、生徒が自分と向き合う時間を設けている」

 ―多くの科やコースを設けたのも、個性化教育の一環でしょうか。

 「好きなことを深く学べるのは幸せだ。生涯、それを友とすることで人生が豊かになる。文化芸術など人間本来の欲求に根差した教育こそ大切にしたい」

 ―その結果、学芸高はどのような生徒を育ててきたのでしょう。

 「目標を持てる子です。高校時代は基本を身に付ける大切な時期。継続して好きな分野を究めることで、学ぶ意欲が生まれる」

 ―少人数教育の利点もあるのでしょうか。

 「教師と生徒がじかに接し、専門技術を高めながら、いかに生きるかを考えることができる。そのために、教師は不断の努力を積まなければならない。音楽でも美術でも受験のノウハウでも、自ら学んで生徒の模範になる必要がある」

 ―先生の果たす役割が大きいと。

 「生徒と両親の希望に応えるのが務め。特進Cの教師の中には、予備校で研修している者もいる。最良の教育を追求できる環境は、教員異動のない私学のメリットでしょう」

 ―学校の発展に向け、大切なこととは。

 「地域との連携です。今後は地方の時代。地域の繁栄が学校の繁栄につながる。例えば、学校から近い静岡文化芸術大などとの高大連携、地元企業との産学提携も一つの道。一方で、インターネットなどを活用したグローバルなつながりも模索したい」

 中村誠(なかむら・まこと)

 昭和十年五月生まれ。焼津市出身。国学院大卒、同大学院博士課程修了。日本文学専攻。同五十一年に赴任後、音楽科長や副校長を歴任。平成八年から現職。

(文中敬称略)
(木、金曜日に掲載します)


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