![]() | <37> |
ガッツポーズ連発で闘争心全開。マッチポイントを迎え、ようやく全国を意識した。「勝った瞬間、真っ先に内藤先生の顔を見ました」。顧問内藤純一の表情が砕けたようにほころぶ。卓球部史上初の快挙だった。 内藤が浜松北星中から浜松学芸高に移籍した平成十年以降、部は急速に力を付け始めた。中学教諭時代の卓球の教え子に声を掛け、北星中出身の浅田奈美や西川裕也らが入部し「全国に出る夢」の礎を固めた。 練習場は校舎五階にある多目的教室。カーテンを閉め切った部屋に五台の卓球台が並び、二十人余りの部員が乾いた打球音を響かせる。「夏場はまるで監獄」(内藤)。座っているだけで汗が噴き出す。 西沢がインターハイで二回戦まで進んだ夏を経て、部員に明確な目的意識が生まれた。目標は「全国大会8強入り」。基礎練習と共に、課題練習の時間を設け、自主特訓に力点を置いた。 西沢と共に部を引っ張った寺田智子=浜松市山手町、平15卒=は「うちのチームは先輩後輩無く何でも言い合える。みんなで一緒に頑張ってきたのが結果に表れ始めた」と振り返る。 昨年の全国高校選抜でチームの団結は頂点に達した。池田晴香(現二年)や今田実穂(同)ら新戦力を加え、女子団体戦で初出場ながら16強入り。8強をかけた奈良女高戦では、一得点ごとに部員全員がベンチから身を乗り出し、叫ぶように掛け声をかけた。 「あとちょっとで勝てた。悔しかった」。池田は高揚感を味わうと同時に八強入りの壁の高さも実感した。昨年のインターハイで個人戦、ダブルス、団体に出場。今年の高校選抜でも団体で全国に駒を進め、男子として初めて松本芳寿(一年)が出場するなど、常連校として定着しつつある。 今田は「個人も団体も目標はベスト8。大舞台で自分の卓球が出せるようになりたい」と、部員の気持ちを代弁した。
(文中敬称略)
(木、金曜日に掲載します)
|