浜松市立高100周年

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 第4章 「羽ばたく女性」 (1)

長年、花のある生活を提案


ガーデンコーディネーターを職業として確立、意欲的な活動を続ける木村さん=東京都

 浜松高女として発足し、百年の時の流れを乗り越えながら地域に息づいてきた浜松市立高。現在、さまざまな世界で活躍している卒業生やこれからの学校を支える生徒などを紹介する。

 花を使ってみんなが楽しく暮らせるようにしたい―。「ガーデンコーディネーター」と呼ばれる職業が名前もなかったころから、木村智子(36)=高36、埼玉県=は西洋風の庭づくりのデザインやアドバイスをし、花のある生活を提案している。

 木村は東京でガーデニングの講師をしながら、ガーデンコーディネーターの仕事をしている。今では「ガーデニング」という言葉を耳にするのも珍しくないが、木村が職業にしようと考えたのはブームが到来するずっと前。きっかけは小学校の時に父が脱サラし、花屋を始めたことだった。

 親の手伝いで店先に立ち、客にアドバイスするため植物について学び、自然と庭づくりの手伝いをする職業を志すようになった。問題は木村が思い描く職業がなく、それを学べる大学もなかったことだ。近所で庭がきれいだった家の家主の出身大学と学科の名前を参考にして、造園学科への進学を決めた。大学では都市計画など自分の思い描いた授業とは関係のない授業ばかり。卒業後に就職した設計事務所では、図面を書くなど机の上の仕事に追われた。

 好きな植物に対する思いは捨てきれなかった。木村はガーデニングブームが話題に上り始める九〇年代前半に独立。ガーデニングに関する本を読みあさり、今も勉強しながら庭や植物のアドバイスや庭造りを続けている。

 木村は客と話しながら、客のイメージする庭をその場で絵コンテにしていく。花壇に植える花や咲く時期、色など細かに決まれば、即実行に移る。

 イメージができたら問題は予算だ。木村は予算に合わせて、「やれるところは自分たちで庭造りをやろう」と提案し、客と一緒になってれんがなども積む。個人向けだけでなく公園造成や護岸工事に関連したことにも携わる。

 来年三月、夫の仕事の関係で三年間の予定でシンガポールに出発する。留守中はホームページでアドバイスを続けるつもりだ。木村は「熱帯の植物を勉強して取り入れられるものは日本にも伝えたい」と意欲的だ。

(文中敬称略)

(水、木、金曜日に掲載します)


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