<70>

第8章「地域の礎」

県議会にも豊富な人材
 西高出身の現職県議は二人。岡本信也(昭42卒、小沢渡)は教組出身。小学校教員を十九年務め、県教組浜松支部長を経て、平成七年に初当選。現在二期目を務める。現場での経験を生かし、学校へのカウンセラーや言葉の指導員の配置など、教育問題への積極的な提言を行ってきた。

 新指導要領の導入や五日制の実施などに伴い、模索の続く教育界。「土曜の補習も可能などと言ってみたり、文科省がふらふらしている。腰を据えて、本当に想像力や行動力を養う教育を」と力を込める。

 母校の中高一貫にも「エリート教育に陥ったり、子供の生活に無理がかからないよう」と一家言。在学中には、体育大会の団体戦や佐鳴湖一周マラソンが思い出深い。

 公明党の太田京子(昭41卒、佐鳴台)は浜松市議を二期務め、平成十一年から県議。市議時代から、女性政策や環境問題に一貫して取り組む。

 西高時代は美術部で絵を描きつつ、小説や哲学の世界に没頭。「教室から太平洋を眺めては、人生とは何かを考えて過ごした」と笑う。政治や環境への興味は結婚し、三人の子供の母となってから。「子供たちのために、何かしなければと」。

 「政治にもロマンが必要」が持論。「現実的な部分を詰めていくのはもちろんだが、同時に未来への希望を見せることも重要」と独特の視点を持つ。

 先輩には、自民党県連幹事長、県議会議長の要職を務めた和田淳一郎(昭15卒、天竜市)、市川重雄(昭18修、金折)ら。和田は天竜市議を経て、昭和四十六年県議に初当選。自ら「直球だけの人生」と語るきまじめさで、五期を務めた。平成二年から二年間は西高同窓会長も。

 市川は昭和四十二年から七期を務め、議長時代には全国議長会副会長も経験。誠実な仕事ぶりで知られた。「竹山さんは浜松医大の誘致問題で調整に苦労した。山本さんは学者肌。斉藤さんは議員に理解があった。石川さんは周囲を大事に取り立てるね」と歴代知事評。下田御用邸での昭和天皇拝謁(えつ)や園遊会への列席などはいい思い出だ。

 海兵卒。二中では剣道で鳴らし、県議のころには五段に昇格。文武両道を体現し、県内のスポーツ団体の役職も多い。ボーイスカウト日本連盟理事や県子供会連合会会長なども歴任した。

 池田正太郎(昭6卒、故人)も県議経験者。三期十二年にわたり竜洋町長として町政に携わった後、昭和五十年から県議を一期務めた。

(文中敬称略、題字は古橋広之進さん=昭和20年卒=)
(火―木曜日に掲載します)

浜松市立高百年 掛中・掛西百年史 榛原高校百年 引佐高の百年

沼津東高百年 富士宮農高百年 御殿場高 躍進の百年 田方農高の百年

静岡新聞へ