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遠江病院は、痴ほう性老人疾患の療養病床と精神科の一般病床計百五十床を有し、入院治療を基盤に在宅訪問診療や訪問リハビリ、デイケアなどを行っている。動物介在療法や音楽療法など、痴ほう患者のための“脳のリハビリ”にも早くから取り組んできた。 運営主体の医療法人社団大法会理事長、大城一(昭49卒、佐鳴台)は精神保健指定医。藤田保健衛生大医学部、同大学院を卒業し、昭和六十一年に出身地の浜北市に同病院を開設した。「当時は痴ほう疾患の専門病院はほとんどありませんでした」と振り返る。 平成十一年には、浜北市で初の特養ホーム「多喜の園」を設置した社会福祉法人大善福祉会の理事長に就任。介護保険の導入に先駆けて市内のケアマネジャー(介護支援専門員)のネットワーク化にも努め、同年、県内で最初の連絡協議会を設立した。 「何度も言われていることですが、介護にはまだきちんとした評価システムがない。第三者による評価が必要です。サービス提供者としては、研究者との交流も含め、質の向上に努力したい」 西高には、創立五十周年のころ在学。記念事業で、周辺ではまだ珍しかったボート部設立のアイデアが受け入れられ、佐鳴湖で仲間と練習に励んだ。「そのせいか佐鳴湖には愛着がある。今の住まいも近くです」 パイロットのための航空身体検査指定医の資格も持ち、天竜川河川敷の浜北滑空場でグライダーなどを楽しむ趣味人が集まる浜北市スカイスポーツ連盟の会長でもある。 開業医として地域医療を支えるOBは数え切れないが、遠江医学会会長の岡田和親(昭18卒、鴨江)はその代表格。同医学会は明治三十三年の創立で、地域医学会としては全国有数の歴史を誇る。岡田は名古屋大医学部出身の産婦人科医。日本母性保護医協会県支部長なども務めた。 引佐郡医師会長を務めた県栄一(昭13卒、三ケ日町)、浜北市医師会長を務めた三橋寛七(昭20卒、浜北市)らも、開業医として地域住民の健康を守ってきた。
(文中敬称略、題字は古橋広之進さん=昭和20年卒=)
(火―木曜日に掲載します)
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