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明治四年創業の浜松市内で唯一残る蔵元。平成十年には、同社最初の由緒ある酒蔵をレストランに改装、見学も出来る日本酒醸造所やビール工房を敷地内に整備し、酒造の現場を市民に開放している。 同じ酒造では、浜北市の花の舞酒造社長の高田和夫(昭40卒、浜北市)。昭和四十八年、二十六歳の若さで社長に就任して以来、江戸時代からの伝統を守る。 「だれが、どんなものを使って作っているのかを明確にする」のがモットー。酒づくりのリーダーである杜氏(とうじ)の名をラベルに明記し、地域の農家と酒造に最も適した米といわれる山田錦を契約栽培する。 業界は市場の拡大が課題。「女性向けの商品にも力を入れ、最近では少しずつだが海外向けの販売も伸びている。日本酒のカクテルなど、きっかけは何でもいい。ぜひ日本酒を試してもらいたい」 浜松銘菓としてお土産に人気の「うなぎパイ」を製造するうなぎパイ本舗では、大鹿光信(昭35卒、広沢)が専務を務める。持ち前の丸い人柄で、販路の拡大などに実績を残す。 日立製品を中心に、住宅設備やOA機器販売などを手掛ける天方産業の相談役天方啓二(昭26卒、神田)は、十年にわたり県相撲連盟会長を務め、国体県選手団総監督を歴任したユニークな経歴の持ち主。天方産業会長時代に設立した「天方吹奏楽団」は、全国コンクールでも入賞を重ね、音楽のまち浜松の情報発信に一役買っている。 浄水装置などの水処理にかかわる製品開発、販売の大学産業で会長を務める曽布川芳民(昭6卒、芳川)は、昭和二十四年に大学薬局を創業。薬局内の防疫施設部が、現在の会社の基礎になった。 林工組社長の伊藤孝(昭42卒、三組)は建築分野の代表格。業界関係OBが集まる「西山建設クラブ」の会長も務める。JR浜松駅ビルの「メイ・ワン」「コスタ」を経営する浜松ターミナル開発社長松本哲一(昭27卒、海老塚)も西高で学んだ。 新聞販売では、ニュースセンターウエスト浜松代表取締役の鈴木昇夫(昭45卒、入野)や沼津・刑部新聞店社長の刑部圭二(昭22卒、沼津市)が堅実な経営で知られる。
(文中敬称略、題字は古橋広之進さん=昭和20年卒=)
(火―木曜日に掲載します)
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