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終章「英国語学研修」

母校のルーツに触れる
湖水地方への小旅行で宿泊したユースホステルの前で=7月27日、アンブルサイド
 学校行事や学年に応じた研修活動は年間を通じて盛んだが、西高ならではの課外研修といえば、夏のイギリス語学研修。学校後援会や同窓会、PTAの支援を受けて平成十一年に始まり、四年目の今年の参加者の中には、「語学研修に参加したくて西高を選んだ」という生徒もいたほどだ。

 今年は七月十八日から約二週間の日程で、約五十人の希望者の中から選考を経た三十二人が参加。英国国教会有数の歴史を誇るヨーク大聖堂で知られる北部の古都ヨークを訪れた。

 ヨークは人口十七万五千人、中世の面影を色濃く残す城郭都市。生徒らはホームステイをしながら、ヨーロッパからも多くの留学生を受け入れる語学学校「メルトン・カレッジ」で授業を受けた。

 授業はすべて英語で、スピーキング、リスニングなど五科目を毎日受講。教室では十五人ほどが輪を作って授業を受けた。「日本の学校での授業とは全然違う雰囲気。自然に発言できた」と語るのは湯山禎典(二年)。中には西高生だけの独立クラスでは物足らず、ヨーロッパからの留学生らに交じって学んだ生徒もいた。

 ホストファミリーと交わす日常の英会話も、生徒たちに刺激を与えた。イギリスはもちろん海外が初体験の生徒も多く、滝川剛志(二年)は「最後になってやっと少しずつ話せるようになった。もっと勉強したい」と意欲を高めたよう。

 放課後や週末には、ヨークの歴史建造物をめぐったり、湖が点在する自然の美しい湖水地方への小旅行も。「ワーズワースの庭や、ポター(ピーターラビットの作者)の家も印象的でした」と鈴木円香(二年)。

 帰国前にはロンドン市内でバッキンガム宮殿や国会議事堂などを見学。西高開学にあたり、初代校長が理想に掲げた名門パブリックスクール、イートン校も見学し、母校のルーツに触れた。

 引率した英語教諭の斉藤春彦は「現地の人と触れ合い、『言いたいことがあるのに言えない』と感じた体験は、これからの英語学習のいい動機付けになったと思う」と成果を語る。理科教諭の京極和広も「文化や言葉は違っても、人としては同じ、という感覚を得られたのでは」と生徒たちの変化に期待する。

 「日本をもっと知らなければと思った」「優秀な他国の留学生に驚いた」などと、生徒らはそれぞれに二週間の体験を柔軟に受け止め、「また行ってみたい」と口をそろえた。

(文中敬称略、題字は古橋広之進さん=昭和20年卒=)
(火―木曜日に掲載します)

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