| (2003年9月13日掲載) |
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| 第4章「想い出」 |
渡辺美江子さん(女子連県支部顧問=昭18卒) テニス競技歴約六十年。県立高女の一年から軟式テニスを始め、昨年も年齢別の全国大会を制覇するなど今も現役プレーヤーとして活躍する渡辺美江子(昭18卒、旧姓稲垣)。「『続けよう』という意志と努力があったから、ここまで来られた。一つのことを続けてやることは大切なこと。健康にも恵まれました」 県立高女時代の英語教諭の故佐久間徳雄が、戦争で中断してイモ畑になっていたコートを復活させた。練習は厳しく、テニスの技術から礼儀まで毎日、日没までみっちり教えられた。「誰もいなくてもコートには一礼して入るなど、習慣付けられた。女学校時代、人間形成の精神的なものが培われたことが、今の私の日常生活にも生かされていると思う。慈愛に満ちた厳格な先生だった」 昭和十六年、県立高女創立以来、テニス部が県大会で初優勝。十七年に広田町子(昭19卒、旧姓中津川)とペアを組み、東京女高師予選会の県大会を制し、県代表として全国大会に出場した。「個人競技なので『少しでも上手になりたい』という気持ちがいつでもあった。県外の試合には先生の奥さんがすべて付き添いをしてくれて、マネジャーの役割をしてくれた。本当に感謝してます」。その後、二十年代に二年連続、国体一般女子に出場した。 五十四年九月には日本女子テニス連盟(女子連)県支部を結成し、支部長に就任した。当時の会員は六十人ほどだったが、今は千人を超えるまで数を伸ばした。県テニス協会常任理事として普及発展にも尽くし、平成八年に県体育協会から体育功労章が贈られた。「県内の女性テニスの底辺拡大、競技力の向上、ジュニアや女子を育ててきたことが認められた。幸せですね」。十一年に静岡市体育協会から体育功労章、十三年には日本体育協会から永年スポーツ少年団育成指導者の表彰を受けた。 四十代後半には静岡城北高テニス部の後輩と組んで、県ダブルス選手権大会四連覇を成し遂げた。「技術や体力は衰えたけど、同じ年代の人たちと試合ができるのは楽しい。テニスを通じて知り合った友達も多いですよ」。九年には全日本グランドベテラン選手権大会七十歳以上を制した。 市テニス協会理事を約三十年、県テニス協会常任理事を二十二年間務めた。現在は同連盟県支部顧問に就き、全国各地の大会に出場しながら、毎週日曜、安東スポーツ少年団を母校のコートで教える。
(文中敬称略)
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| ―土、日曜日に掲載します― |