| (2003年10月4日掲載) |
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| 第4章「想い出」 |
斉藤千代子さん(静岡大名誉教授=昭28卒) 「人間が好きだから教員生活を長く続けていられる。私の歩んだ人生は、体操を柱にした一本の道ができています。体操と出会ったから楽しく過ごせています」。静岡大名誉教授の斉藤千代子(昭28卒、旧姓森下)は三十二年間在籍した静岡大を平成十年三月に退官し、現在は静岡産業大国際情報学部の教授。静岡大では舞踊学を教え、十四年までは県スポーツ振興審議会長なども務めた。 城北出身だった中学の女性体育教諭がダンスが上手で「あこがれから」体操部に入部。毎日、村上さだ顧問の指導の下、放課後から日没後まで厳しい練習を積んだ。「練習が嫌とか大変だとかは思ったことはありません。それだけ夢中で充実していたんでしょう」。帰宅時間はいつも午後八時を回っていた。 高校二年の昭和二十六年。県大会、東海選手権と制し、全日本体操競技選手権大会に出場した。団体徒手で念願の全国制覇を成し遂げた。「先輩に引っ張られて、付いていくのが精いっぱいでした。あの時の曲を聴けば今でも踊ることができます」。同じ年の広島国体では三位になった。 「教養豊かで女らしい村上先生のようになりたい」と体育教師を目指し、東京教育大(現筑波大)体育学部に進学。「しつけや厳しさが代々受け継がれている城北の教育の良さを再確認しました。従来のものと流行を取り入れた教育がバランス良く混じっていました」 大学卒業後、吉原高に赴任。一年後、母校の教壇に立つことになった。「先生方にも恵まれました。先生がすべて恩師だったので、毎日が教育実習。生徒も先輩と言うことで、よく助けてくれました」。生徒が子供の面倒を見たり、食事を作ったりして手助けされた。七年間在籍し、四十年から静岡大教育学部に移った。 高校時代、英語教師の佐久間徳雄が授業中に話した「努力」「今からでも遅くない」という二つの言葉は心に強く焼き付き、教員生活を支える。「目まぐるしく変わる社会の中で一番、影響を受けるのは教育。将来のためにも人を育てなければならない。城北は人間を育ててくれました」 十二年目を迎えるNPO「全日本健康音楽研究会」の会長に就き、高齢者らを対象にした体操教室を開催している。県内を中心に会員数は三千人を数え、米国ハワイや韓国の教室と交流を深める活動も展開する。「『城北を卒業して良かった』と思えるように、三年間、何か目標を持って学校生活を送ってほしい」 (文中敬称略)
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| ―土、日曜日に掲載します― |