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 第3部 卒業生 (7)

教 育 界

 県教委、市町村教委をはじめ教育界へ身を投じた卒業生は実に多い。小中、高校の校長経験者、市町村の教育長なども数多く輩出し、紹介しきれないほどである。

 卒業生の中でもとりわけ大きな存在感を示すのは諏訪卓三(昭2卒)。教壇で培った豊かな経験をもとに昭和四十年から七年間、県教育長を務め、教育界を引っ張った。温厚な人柄に人望も厚く、教職に就いた掛川中・掛川西高OBの筆頭に挙げられる。

 母校に奉職した卒業生も多い。戦後、校長職を務めた人物を挙げると、昭和二十二年に安田鎌造(明44卒)、二十四年に曽我祐章(大8卒)、三十年に岡田嘉須雄(大12卒)、六十一年に鈴木忠夫(昭20卒)がそれぞれ就任している。

校長経験者ら多数輩出

 岡田は四十一年三月までの約十二年間務め、名門校発展の立役者として名を残した。この間、野球部が二回の全国大会出場を果たすなど華々しい活躍が校史に刻まれている。

 「人生の半分を掛中・掛西で過ごした」という鈴木は現掛川西高同窓会会長。二十七―四十年までの十四年間、数学教師として赴任し、多くの生徒を育てた。県教委総務課、浜北西高の初代校長などを経て、郷土に戻ってきたのが約十五年前。現在は、学校創立百周年記念式典の準備に奔走する日々を送る。

 鈴木とともに母校の百年記念事業に携わり、母校百年史の編集部会長を務めたのは松井哲(昭20卒)。昭和三十年代後半の県教委高校教育課時代、生徒急増策に尽力、のちに浜松工、浜松北高の校長を歴任した。また、図書教育や文化方面に明るい鈴木嘉弘(昭22卒)は県立中央図書館長、静岡高校長などを歴任、勇退後は今春まで常葉学園大付属図書館長を務めた。

 女性陣の活躍も目覚ましい。村上淳子(昭31卒)は平成八年に県内初の女性中学校長に起用され、県教育界の女性管理職の先べんをつけた。十年からは常葉大教育学部の専任講師として、司書教諭の育成や国語教科教育法などを教えている。教員時代から読書や読み聞かせの重要性を呼び掛け、全国各地の講演会で引っ張りだこだ。

 現職では沼津工高校長の榛葉恒雄(昭35卒)、静岡中央高校長の大川輝之(昭39卒)らが教育現場の一線で奮起している。大川は「自分も教壇に立つ身になったわけだが、高校時代の個性あふれる先生方、そして授業そのものにわくわくした思いは、よく覚えている」と振り返った。

【注】カッコ内の「卒」は卒業年。文中、敬称略


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