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放課後の掛川西高体育館の一室。軽快な音楽に合わせ、女子生徒がリズミカルにダンスを踊る。創作ダンス、ジャズダンスなどあらゆるダンスに挑戦する「ダンス同好会」。今年四月に誕生したばかりの新サークルだ。一、二年生の女子ばかり十一人がエネルギッシュに体を動かす。 本年度から掛川西高には、十四のサークルが誕生した。これは部活の自由化に伴う動きから。文部省は平成十五年から導入される新指導要領を本年度から先行実施し、昨年度まで授業の一環で行っていた必修クラブを廃止した。
必修クラブと部活動はよく混同されるが、根本的に違う活動。必修クラブは卒業に必要な単位としてカリキュラムに組み込まれたもの。これに対し、部活動は放課後に任意で行うものだが多くの高校ではこの二つが一本化されていた。教務担当の鈴木典夫教諭は「掛西も一本化されていたため、昨年度までは生徒全員が部活動に参加しなければならなかった」と説明する。 必修クラブの廃止とともに部活は自由化され、生徒は必ずしも部活に入らなくてもよくなった。また、時間的、能力的に可能ならば複数の部活に所属することもできるようになった。そして同時に誕生したのがサークル。「クラブに対する大学の同好会のイメージ。練習は不定期で、同好の人が集まって活動する」と、生徒指導担当の勝又英喜教諭。 放課後の活動の選択肢を広げるのを目的に、学校側が準備した。初めての試みなので、生徒側はまだイメージがわかないこともあって、教師側がまず動いた。部活以外で何ができるか教師にアンケート調査をして、「軽音楽」「アマチュア無線」「ダンス同好会」「柳田国男を読む会」などが生まれた。いつでも入れて、いつでもやめることのできる自由な活動だ。 鈴木教諭は「サークルは授業という枠がはずれた分、部活より自由度が増した。今まで作りにくかった会も生徒の希望に合わせて作ることも可能。放課後、できるだけ校内で充実した活動を生徒にしてもらいたいという意味が込められている。サークルの誕生は放課後の自由化でもある」と話す。 サークルの誕生は教師側にも、刺激を与える。サークル創設には責任教師が必要だが、ダンス愛好会は社会科教師、アマチュア無線は英語教師と教科以外の分野を担当しているケースが目立つ。教師は趣味などの得意分野で生徒を指導し、交流することになり、生徒にとっては思わぬ教師の一面を見ることも。掛西が目指す二十一世紀に向けた教育理念は「創造と共生」。この実現に向け、サークルの誕生は大きな意味を持つといえそうだ。 |
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