未来の浜松市を夢見て、作品づくりに励む鉄道研究部
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学年末のテストが終わった三月の土曜日、以前は生徒の合宿所として使っていたこともある校舎近くの「誠徳館」で、鉄道研究部の生徒らが和気あいあいとビルの模型作りに励んでいた。三カ月後の五月、浜松市内で開かれる高齢者と障害者のモビリティと交通に関する三年に一度の国際会議「トランセット2004」に、低床型の路面電車LRT(ライト・レール・トランジット)が走る浜松市中心街の立体模型を出展するためだ。
駅ビル、百貨店、バスターミナル。部員七人とOBの古橋佑介(19)=高55卒=がなじみ深い建物の研究を重ね、鍛冶町周辺を百五十分の一に縮小した未来図を描いている。新しく提案する電車ターミナルはヨーロッパの駅をイメージしたおしゃれで機能的な街にする予定だ。模型作りが終盤に差し掛かり、部長の今泉拓也(三年)は「人や環境に配慮した、活気があって魅力ある浜松を提案したい」と張り切る。
地域の祭りや行事をモノクロ写真に残す写真部員
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同部は八年前、鉄道好きの勝瀬哲生=高41卒=が創部した。ジオラマ作りのほか、長期休暇には電車を乗り継いで全国を旅行する。OBは豊橋鉄道に就職した高柳真之(26)=高47卒=をはじめ、鉄道への思いを貫いて全国各地の鉄道会社で活躍する人も多い。
顧問の酒井勇治(54)は「鉄道ファンだけでなく、いろんな趣味を持つ生徒が力を発揮できるクラブ。女子も入ってくれるといいのだが」と部の増員に期待している。
写真部も現在、部員は七人。少数ながら伝統を受け継いで活発に活動している。撮影はすべてモノクロ写真。暗室作業に時間を費やすため、毎日活動している。休日は季節に合わせて地域の祭りや自然を撮りに出掛け、人や動物の表情を若い感性でとらえる。地道な取り組みが奏功し、唯一の女子部員斎藤薫(三年)は県西部地区の高校生が集まる撮影会で優秀賞を受賞。宮川辰夫(同)も運動部の生徒の表情をとらえて、昨年の全国公募展で入選に輝いた。
春休みは「実際に使う生徒の感性で新しい学びやをとらえ、紹介してほしい」と新校舎の写真を撮影する予定。顧問の田村高明は「写真に対するイメージが変化しているが、現像の基礎を学んで本当の写真の良さを知ってほしい」と意気込む。 (文中敬称略)
(火、金曜日に掲載。題字は興誠学園の神谷正平理事長)
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