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「福祉」は、卒業時に「訪問介護員二級」の資格が取得できるのが大きな魅力だ。介護分野への就職を目指し、大学や短大、専門学校に進学する生徒がひときわ目立つ。 校内にある介護用のベッドや車いすを使って実習を行うほか、ホームヘルプサービスに同行したり、老人福祉施設や病院などで介護実習に取り組む。同校では伝統的に社会福祉施設訪問を行っていたため、地元にも受け入れられやすかったという。「小学校のころから福祉の仕事に就きたくて、三ケ日高を選んだ」という片桐由希乃(二年、浜松市)は「施設訪問や実習は、将来の役に立っていると実感できる」と満足げだ。 周囲の自然をフルに活用しているのが「環境」だ。体験を重視したカリキュラムには、野外活動がふんだんに盛り込まれている。生徒らは湖・河川の調査や新聞のスクラップ、企業訪問などを通して、さまざまな角度から身近な自然を学んでいく。同校がさまざまな賞を受賞してきた野鳥研究や湖の水質調査のデータも活用し、発展的な学習に努めている。 環境問題が次第に世間の注目を集める中、人気も高まりつつある。伊藤仁岐(二年、同町)は「問題を自分で調べて研究できるのが楽しい」とコースの魅力を語る。 一方、企業や社会の受け皿がまだまだ少ないという現状もある。だが、梅原雄一校長は「このコースは、自分で課題を設定し、研究する。問題に対する主体的な姿勢は、今後の人生の中で最も必要とされるはず」と力を込める。 【校史メモ】柑橘科を募集停止した翌年の昭和四十六年、定時制課程も閉講した。四十七年には格技場が完成し、自彊館と命名された。同年、柑橘科最後の生徒が卒業、柑橘科閉科式が実施され、普通科高としての三ケ日高が新たにスタートした。このころ教職員住宅が完成し、住宅環境も整った。
(文中敬称略、題字「自彊不息=じきょうやまず=」は後援会長の鈴木浩太郎三ケ日町長)
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