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卒業に必要なのは八十単位。一年次は必修科目が中心で、二年次から選択の幅が広がる。パンフレットには進路希望に合わせた履修例を載せ、選択時の参考として示している。また単位制と共に、前・後期の二学期制も導入した。 第十四期中央教育審議会(中教審)は平成三年四月の答申で、全日制単位制、総合学科などの設置を提案した。これを受けて、県教委も積極的に動き出す。単位制導入の準備にかかわった校長須田纉夫は「県教委の白羽の矢が立ったということだろう。新しい刺激がほしいというこちらの思いと一致した」と話す。 単位制は自治の校風を高める刺激になるという期待感の一方で、受験だけを意識する「予備校化」を危ぶむ声も出た。両刃の剣を使いこなそうと模索が始まる。六年九月に教育課程検討委員会を設置し、選択科目やホームルームの形態などを検討。「伝統を通しての人間教育を維持・継続する」ことを方針の一つに据え、独自の単位制を生み出す道標とした。 自治会活動、部活動、高原・海浜教室などの行事を中止、縮小しない。授業がなくても一限目から登校し、空き時間は自学自習に当てる。選択の自由はあっても、共同作業を通しての人間教育を重視する。あくまで伝統を受け継ぎ、東高らしさにこだわった。 単位制初年度の卒業生小河和磨(平11卒)は「新鮮だったし、自分の得意科目に時間を割けるのが良かった。空き時間を有効に使えるかどうかは人それぞれだと思う」と長所、短所をあげる。初年度の校長織田元泰は「生徒の個性を生かすことが大きな目的。長い目で見なくては」と成果を期待する。
(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。
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