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五月に開催した今年の香陵祭は恒例の前夜祭をなくし、オープニングセレモニーに代えた。 フォークダンスやクイズ大会でお祭りムードを盛り上げる前夜祭だが、企画のマンネリ化や「創立百周年にふさわしく、展示の準備に時間をかけたい」という文化部の希望を受け、昨年末に発足した香陵祭検討委員会で中止を検討してきた。 二回の生徒大会では「展示の準備を手伝うから、前夜祭は残した方がいい」と盛り上がりを重視する運動部の声があがり、「中止」か「存続」で揺れた。検討委が出した結論は「中止」。「検討委の中でもやめたくない人がいた。それでも前夜祭をなくすことで、新しい香陵祭を作りたいと決断した」と大沢は胸の内を明かす。 オープニングセレモニーは百周年をテーマに企画した。創立当初の校舎や寄宿舎の写真をスライドで紹介。「男女共学」「厚生部」「七十年代の生徒の思い」を題材にした寸劇を教員と生徒が演じ、ユーモアを交えながら東高の歴史を見せた。客席の反応は上々で、ステージには全校生徒の熱い視線が注がれた。「思っていたより面白い」との声が相次ぎ、例年とはひと味違う開幕を演出した。 香陵祭では文化祭、体育祭が三日間にわたり開かれる。生徒がイベントの企画立案や当日の段取りを仕切る。祭典委員を中心にステージ、照明、アートなど各班で動く。 準備を支えるのは有志。誰が何をやるか、はっきりした線引きはない。香陵祭を担当した教員萩原季弘は「委員以外に有志が手伝うので、どれぐらいの数の生徒が関わってるか把握できない」と苦笑まじりに話す。 香陵ラーメンやハリボテ、職員劇など昭和二十三年の初回以来、数々の名物を生み出した香陵祭は、「自治の祭典」と形容される。「新しいものを作るのは大変。でもかえってやりたいことが出来た」と大沢。香陵祭は「東高生像」を映し出しながら、形を変えていく。
(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。
(次回は8月17日から掲載します)
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