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杉山は平成六年に会長に就任すると、百周年事業に取りかかった。七年に準備委員会が発足し、同窓会や学校などから選ばれた準備委員三十六人が記念式典や百年史発刊などの事業案をまとめた。翌年、実行委員会に切り替え、行事、百年史編集など七委員会ごとに準備を進めた。 ことし七月からのリレー講演は東京女子医科大名誉教授の鈴木茂(昭29卒)、NASAエイムス研究所上級研究員の三井石根(昭53卒)、明治大学長の山田雄一(昭22修)が登壇し、十月に行う文化勲章の理学者、長倉三郎(昭13卒)の記念講演へとつなぐ。 七月のN響音楽会は数日でチケット完売。沼津市民文化センターで約千五百人がフルオーケストラの迫力に酔いしれた。 文芸コンクールは、日本ペンクラブ会長三人を輩出した東高らしさを見せた企画。二十五歳以下を対象に作品を募り、県内を中心に約四十点が集まった。審査結果は記念式典で発表する予定だ。 記念事業の先陣を切って、八年から始まったのが百年史編さん。市川武(昭17卒)が編集委員長を務め、同窓生と教員が執筆した。B5判、上下巻併せて約二千ページに及ぶ。杉山は「八十年史は沼中・東高の地域での役割、意味をとらえることに重点を置いた。百年史は趣向を変え、同窓生が寄稿するなどみんなで手作りする素朴さを打ち出した」と特色を語る。 杉山は名古屋大を卒業し、三島社会保険病院などでの勤務の後、昭和三十六年に沼津市真砂町で開業する。五十五年から五十九年まで沼津市医師会長、同市教育委員長も務めた。「軍国主義で過ごしたが、まだ大正ロマンもあった。先生も個性豊か」と沼中を懐かしむ。 十月の記念式典で会長を退き、「これからの同窓会を支えるのは沼中ではなく東高の卒業生」と願いを託す。「強い団結力で、それぞれがそれぞれのやり方で、母校に惜しみなく尽くしてくれた」と七年余りの会長職を感謝の言葉で振り返った。
(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。
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