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第6部 切り開く

中央官庁

障害者雇用の充実に力
「厳しさの中にも人間的なつながりを大切にしていた」と東高を振り返る坂本さん=東京・後楽園の東京労働局
 平成三年、バブル景気が日本を覆う中で、坂本由紀子(昭42卒、旧姓長谷)は労働省職業安定局高齢・障害者対策部障害者雇用対策課長に就いた。働き手を求める企業があふれる一方、障害を持つ求職者には仕事がない。「障害があっても出来ることはいっぱいあるのに」と坂本の胸に憤りが沸いた。

 「障害者だから」とひとくくりで門前払いする会社には、積極的な採用に取り組む会社の事例を紹介した。「障害者が力を発揮できる仕事の仕組みを作れば、能力は伸び、責任感が生まれる」。地道な呼び掛けが、少しずつ企業の意識を変える手ごたえをつかんだ。

 坂本は平成八年から静岡県副知事をつとめ、少子・高齢化問題や女性政策などに力を入れた。「国にいると縦割り行政で出来なかったことが、県ではスムーズに取り組めた」と三年間を振り返る。

 十三年八月から東京労働局長に。失業率が過去最悪を更新する中、雇用対策が最大の課題だ。「高齢者」「女性」といった固定観念が企業と求職者の関係を不自由にする。「企業は各々を戦力としてどう生かすかを考え、求職者は自分の能力を磨く意識を持つことが必要」と強調する。

 坂本は香貫の校舎を巣立った最後の回期。同期には財務省印刷局長の窪野鎮治(同)、環境省審議官の山田範保(同)、新東京国際空港公団保全部長の原精一(同)らがいる。

 国土交通省では、海上保安庁総務部国際・危機管理官の後藤靖子(昭51卒)、総合政策局観光部観光地域振興課長の惟村正弘(昭47卒)らが活躍する。後藤は旧運輸省初の女性キャリア。長谷川徳之輔(昭30卒)、六波羅昭(昭35卒)は建設省OBで共に建設経済研究所常務理事。沼津市の前市長桜田光雄(昭39卒)と現市長斎藤衛(昭31卒)も元建設官僚。

 六波羅の同期が野中和雄(昭35卒)。関東農政局長、環境庁水質保全局長などを歴任し、水資源開発公団副総裁を務める。ほかにも外務省参事官でドイツ大使館に勤務する青木直幸(昭48卒)、厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課環境改善室長の寺岡忠嗣(昭45卒)らがいる。

(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。

掛中・掛西百年史 榛原高校百年 富士宮農高百年 御殿場高 躍進の百年

引佐高の百年 田方農高の百年

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