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第6部 切り開く

マスコミ

小回り利かせ地域密着

「まだまだ眠っている地域の文化を掘り起こしたい」と話す酒井悌治さん=三島市内
 平成十年八月二十九日夜から三十日午前にかけて、局地的な集中豪雨が県東部を襲った。開局から一年が過ぎたエフエムみしま・かんなみ(ボイス・キュー)は急きょ番組を変更し、三十、三十一の両日は災害情報を流し続けた。リスナーからも、情報がひっきりなしに寄せられる。警察や消防で確認が取れ次第放送し、最新の情報を提供した。社長酒井悌治(昭20卒)は「小回りが利き、迅速に状況変化に対応できる」と地域FM局の強みを実感した。

 この水害を教訓に、スタジオと送信所を結ぶ光ケーブルが寸断された場合を想定し、無線による通信システムを備え、送信所には自家発電装置を付けた。

 ボイス・キューは平成九年の開局。地域色より耳障りの良さ、洗練された印象で愛称を選んだ。番組内容は地域密着にこだわり、ニーズにこたえる。

 沼津市大手町に本店を構える佐野新聞店は沼津市内に三、清水町に一の支店と、沼津市内に三カ所の出張所を持つ。佐野正幸(昭48卒)は平成元年に父・(昭12卒、旧姓石垣、故人)の跡を継ぎ、三代目社長となった。

 佐野新聞店の起こりは、佐野家十二代目の熊吉が函南村(現函南町)間宮で酒や米、雑貨を扱う商店「佐野熊」を始めたことにさかのぼる。平成二年にCI(企業イメージ統合戦略)で採用したマークの小熊は「佐野熊」にちなんだ。新聞販売は正幸の祖父・太一が昭和九年に始めた。

 正幸は昭和五十二年から、寛の下で仕事を覚えた。新聞店の朝は早い。暗いうちから欠かさず現場に顔を出し、従業員とあいさつを交わした。「約束は守る、出来なかったことは謝るといったあたり前のことが大切」と人間関係の基本を仕事上でも心がける。

 テレビ番組の司会などでおなじみだった土居まさる(昭34卒、本名平川巌彦、故人)、世界経済を専門家の立場で解説する国際エコノミスト水野隆徳(同卒)、SBS静岡放送アナウンサー水野涼子(平4卒)らがいる。ニュースキャスター筑紫哲也も一年時、東高に在籍していた。

(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。

掛中・掛西百年史 榛原高校百年 富士宮農高百年 御殿場高 躍進の百年

引佐高の百年 田方農高の百年

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