<80>2002年1月18日掲載

第6部 切り開く

観 光

原点見据え伊豆再生へ
熱海湾が一望できる新かど旅館のテラスに立つ鵜沢精一さん=熱海市小嵐町
 伊豆の観光地の年末年始は米中枢同時多発テロの影響で海外旅行が手控えられ、例年に比べ活気があった。熱海温泉旅館ホテル協同組合理事長の鵜沢精一(昭38卒)=新かど旅館=は「海、山、温泉に交通の利便と恵まれすぎて、最盛期の栄光にあぐらをかいてきた。今は冬の時代だが、観光の原点に返る努力を重ねている」と強調する。

 遅れていた組合の法人化を終え、昨年九月には旅行業の資格を取得。ことしは伊豆湯河原、網代、初島を加えた四組合の連合会をつくり、市との連携を強化する。大観光時代をにらんで二年ほど前からは、中国や韓国の市場開拓とも取り組んでいる。

 鵜沢は経済の八割を観光産業が占める熱海市で、再生へ知恵を絞るリーダーの一人。「芸者衆を取ってみても、今でも三百人を数える。熱海の文化を縁の下で支えてきた芸達者たちの良さをもっと知ってもらいたい」と、思いを巡らす。

 伊豆長岡温泉では望月澄夫(昭42卒)=小松家八の坊=が旅館組合長を経て昨年五月から観光協会長を務める。海や山の恵まれた自然を持たないだけに、「浴衣を着て、温泉場を歩いていくとどこからか三味線のつまびきが聞こえるような情緒、雰囲気を大事にしたい」と、温泉場の環境再開発を主張する。

 望月は香陵時代の最後の卒業生。「できがいいのと悪いのの格差が大きかった。一眼レフカメラがほしくて掃除部でのバイトは真面目にやった」と屈託がない。

 修善寺温泉の旅館組合副理事長の野田治久(昭51卒)=菊屋旅館=は、ノスタルチックロマン修善寺推進委員会の中心メンバー。「長期的視野で、古いものを大事にしながら新しいまちづくりを進めたい」と意気込む。創業三百年の老舗で、十五代目を父準治郎(昭20卒、故人)から引き継いだ。

 女将さんでは伊豆長岡の三渓園と別館春草廬を切り盛りする杉山慶子(昭37卒)、ホテル沼津キャッスル専務で湯河原の司旅館の三輪益巳(昭42卒、旧姓芦川)ら。原喜一(昭15卒)は清水町のエルムリージェンシー相談役、川合国臣(昭37卒)はホテル御殿場館会長。内田一仁(昭41卒)は西伊豆町の堂ケ島洋ランセンター理事長。

(文中敬称略)
【注】カッコ内は卒業年。

掛中・掛西百年史 榛原高校百年 富士宮農高百年 御殿場高 躍進の百年

引佐高の百年 田方農高の百年

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