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長田がサボテンにほれ込んだのは中学生の時。トゲを蓄えたたくましい姿に強烈な印象を覚え、小遣いを投資しては収集に夢中になった。「将来サボテン店を経営したい」と沼農へ志高く進学。学業の傍ら三島などの専門店に入り浸り、栽培ノウハウや商品としての見方を身に着けた。自家温室に収集、栽培したサボテンは当時五百種類を超し、「近所でシャボテン小僧と呼ばれたほど」。一部を市場へ持ち込んだり、興農祭では展示即売を経験するなど「学生にして商売の面白さを知った」。 本格的な事業立ち上げは二十代の半ば。県内の生産者と共に参加した輸出業務を経て経営基盤を整え、自園の規模拡大を進めた。現在は国内向けに年間約三十万―四十万鉢を生産出荷するほか、欧州や北南米、アジアを駆け巡り、新品種の輸入などに取り組む。エアープランツをはじめ、食虫植物やアロエベラ、復活草など新分野の開拓では先駆者的存在として知られる。 「動かなければ何も始まらない」が長田の持論。学生時代に独学で習得した英語とスペイン語を巧みに操り、海外での情報交換や交渉に積極的に動く。約四千六百平方メートルの栽培温室には、サボテンやその他の植物など数百種類が一挙に集い、異国情緒が満載だ。 長田は「サボテンは形や花など実に多種多様でユニーク。魅力が尽きない」と語り、笑顔でこう付け加える。「気持ちが悪くて、奇妙な格好ほどとりこになる。サボテン愛好者には変わり者が多いんですよ」。 (文中敬称略) 【注】カッコ内は卒業年。 |
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