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 第5章 卒業生群像

経営者

地域発展の一翼を担う
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映画のエキストラを務める馬の世話をする石原さん

 出演作は黒沢明監督の「乱」や「影武者」、夏目雅子出演の「西遊記」…。「長泉乗馬センター」を経営する石原常明(昭33卒)の飼育馬は、今までに数々の映画やドラマに出演してきた“名俳優”だ。明治神宮や三嶋大社の流鏑馬(やぶさめ)など活躍の場は多く、“馬のレンタル屋”的な存在。サラブレッドやクオーターホース、木曽馬など五種類を出演依頼に応じて送り出し、石原自らもよろいをまとってロケに参加することもある。

 高校卒業後に農業を継いだものの、野菜価格の大暴落で二十五歳で畜産へ転向。馬肉生産と同時に、好景気で人々がレジャーや趣味を楽しむ時代を読み、乗馬クラブを開設した。映画出演を引き受ける一方で市民らに乗馬を教え、大学生の合宿を受け入れるなど地域に親しまれてきた。北海道に保有する牧場へは月に一度、牧草を刈りに飛び、“家族”の一員として馬の体調管理に気を遣う。「馬はもともと素直な性格。愛情を注いだだけ応えてくれる」と優しい視線を投げ掛ける。

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安定感がボルボ車の魅力と話す梅田さん

 自動車の売れ行きは景気を測る一つのバロメーター。スウェーデンのボルボ車販売などを手掛ける「東名モーターサービス」の梅田雄路(昭34卒)は三十周年を迎える同社を率いる。年間の輸入車の販売台数は全国で二十万台。そのうちボルボ車のシェアは約7%。「国産と比べるとまだまだ“子供”。町中ボルボであふれさせるのが夢」と将来を見据える。

 高校卒業後に自動車会社に就職した梅田は父親の病気を機に一念発起し、十六年間のサラリーマン生活にピリオドを打つ。農地を売り自動車整備工場として独立して事業を拡大。現在は輸入車販売のほか中古車センター、整備工場の経営に手腕を振るう。社員には「顧客のニーズに対応したきめ細かいサービスを」とゲキを飛ばし、自らはヨーロッパでの研修に小まめに足を運ぶなど向上心を忘れない。高校時代は卓球部。雨漏りがするボロボロの体育館で白球を追った。

 地元に密着し、経営者として活躍するOBも多く、山田組の古屋慶二郎(昭30卒)、香貫建設の山本昇(昭38卒)らも地域建設業界の一翼を担う。

(敬称略)

【注】カッコ内は卒業年。


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