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「苦しい時こそ前へ出ろ!」。マットの上を元気に駆け回るチビッコレスラーたちに容赦なくゲキが飛ぶ。三歳児から高校二年まで約四十人が所属する「沼津レスリングクラブ」の練習は、毎週二回、城北高の格技場で行われる。ことしは全国大会で準優勝者が出るなど、成長著しい子供たちを指導者として支えるのがOBだ。 クラブの立ち上げは約十四年前。恩師の小林哲雄の勧めで後藤政彦(昭53卒)峯洋次(昭56卒)小沢修三(昭57卒)田中慎二(昭58卒)らが加わり、練習がスタートした。現在監督としてクラブを引っ張る田中は「学生のころ学んだ“攻め続けるレスリング”を教えて、全国や世界に通用する選手を育てたい」と意気盛ん。松岡徹(昭54卒)吉田実(昭56卒)長沢誠(昭57卒)飯塚鎮(平6卒)らコーチ陣も加わり、指導者も充実。「いずれは城北高に進学して母校のレスリングを盛り上げてほしい」と夢を託す。
平成三年は静岡インターハイの年。元世界チャンピオンの佐々木禎が指導した渡辺基史(平4卒)が地元の大声援を受けて三位に。平成六年から顧問の長野広之の下で、渡辺一(平8卒)が全日本ジュニアレスリング選手権三位に輝いた。 平成十年以降は女生徒の活躍も目立つ。いずれも幼年期から「沼津レス」で練習を積んだ選手たちで、中村静恵(平12卒)は全国女子オープンで三位。続く林知佳子(平13卒)松岡晴由(同)の同級生コンビも世界を舞台に大活躍した。林はフランス国際選手権で二位、父親、松岡徹の影響でレスリングを始めた晴由は、世界女子カデット選手権で四位を経験した。 三年生の三浦武、倉沢優司、林弘樹、浜中由美子らは引退したが、現在は「沼津レス」出身の谷田光と樅山泰幸の二年生が来年に迫った静岡国体の指定選手として気を吐く。部活を支えるマネジャー加藤敦実の存在も心強い。「部員不足で団体戦には出場できないけれど、一人ひとり個人戦で目標を定めて頑張りたい」と谷田。伝統のレスリング部を背負って立つ自覚がのぞく。 (文中敬称略) 【注】カッコ内は卒業年。 |
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