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秋山幹男(昭39卒、弁護士)。昭和三、四十年代のサリドマイド訴訟、予防接種訴訟など全国的に注目された集団訴訟を手掛け、国や企業の責任を追及し続けた。 「サリドマイド、予防接種被害の根底には情報の非公開問題があった。サリドマイドの薬が許可される過程が公開されていたら関心のある人たちから『危ない。それでいいのか』と疑問の声が出たはず。予防接種も被害がもっと明らかにされていれば親から『そんな危ない接種が必要か』との声が上がったでしょう」 集団訴訟を通して情報公開の必要性を痛感し、昭和五十年代、自由人権協会で情報公開の研究を始めた。協会がまとめた「情報公開法要綱」は大きな反響を呼び、情報公開を目指す市民運動が生まれたり、政党レベルでは公開法案提出の動きが出たりした。 平成七年、政府の行政改革委員会の専門委員に任命され、情報公開法要綱案の作成に携わった。「政府自らをしばる法律なので、公開の幅が狭まるのではないかとの恐れがあったが、公開を原則とし、どうしても必要な場合だけ不開示にする内容にすることができた」。四年後、要綱案に沿った情報公開法が成立した。現在は不開示の不服審査を担当する。 静高時代はハーモニカバンド部に所属した。秋の文化祭を目標に練習を重ねた。夏は伊豆で合宿を行い、学校の教室を借りて練習し、地域の人たちを前にクラシック演奏を披露した。「大勢集まってくれた記憶がある」。指揮者だった二年の時、学校自治会、ほかの音楽系の団体とともに文化祭会場を体育館から音響効果のよい静岡市の公会堂に変更してほしいと諏訪卓三校長に直談判した。「諏訪先生は理解してくださり、公会堂で文化祭を開いた。本格的な演奏ができ感激した」 部活動の思い出は尽きない。「休み時間や休日になると部員同士でソフトボールをしたり、山に登ったりと付き合いは濃密だった。人生の中で一番充実していた」 高校時代の勉強や経験が将来の基礎になることを実感する。「薬害、労災にしても化学、生物学、数学が関係する。医学文献を読んだり、外国人を証人尋問するなら英語が必要になる。高校の授業はみんな役立つ。高校時代を大切にしてほしい」 (文中敬称略) (火、水、木曜日に掲載します。) |