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100周年事業

満開のダリアで式典を


11月の式典に向けてダリアの手入れをする生徒たち=田方農高
 九月に入った放課後の園芸実習場は、赤や黄のダリアの花びらを手際よく摘む生徒たちでにぎわい始めた。開花時期のピークを十一月の百周年記念式典に合わせるためだ。式典当日、この六百鉢のダリアが会場となる三島市民文化センターに飾られる。園芸科の荒川愛美(三年)は「ダリアは色の種類が豊富で、満開になったら絶対にきれい。式典で無事に咲いてほしい」と入念な手入れを続けている。

 一年生が農業基礎の授業で育てている七百本のヒメシャラは、式典の出席者全員に記念誌と共にプレゼントする予定だ。現在の三年生が一年生の時に種をまき、二、一年生と引き継いで管理を担当してきた。

 百周年事業実行委が発足した三年前、「OBだけでなく、現役生の思い出に残るような式典にしよう」という考えでスタート。全校生徒が取り組むことから「一人一鉢運動」と名付けた。

 学祖・仁田大八郎胸像は、大八郎とゆかりの深い熱海市の沢田政広記念館を通じて修復作業が終了し、既に新しい台座が正面玄関に完成している。

 農業教諭の久保田豊和(昭59卒)を中心に編集作業が進む百周年記念誌は校正を残すだけとなった。「狩野川台風と北伊豆地震でほとんどの資料が紛失していたので、OBが個人的に保管していたものを寄せ集めた」と労を語り、「OBの手記や校史を知る貴重な写真も何とかそろった」とほっとした表情を見せる。

 毎年、地域住民が楽しみにしている田農祭は「記念祭」をうたい、式典に併せて盛大に開催する。人気のイチゴジャムや苗物は例年より多めに出品。A・O入試で静岡産業大に進学が決まっている杉山慎一郎(三年)は「卒業を前に百周年を迎えられる巡り合わせは、いい思い出になる」と当日が待ち遠しそう。パン作りや親子サツマ芋掘り、ヨーグルト作りなど公開講座も用意している。

 式典に向けた準備はほぼ整った。園芸科教諭で、同窓会事務局長として事業計画を推進してきた渡辺寿雄(昭47卒)は「あとはダリア次第。式典が成功するかしないかは、ダリアが満開に咲いてくれるかどうかに掛かっている」、寺崎紀雄校長は「百年の歴史を振り返り、中庭に完成した自然観察園が象徴するように、新しい農業教育へのスタート地点にしたい」と語る。

(文中敬称略)
 【注】カッコ内は卒業年。

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