| 右図に示したようにオフセット印刷では版から直接印刷するわけではなく、一旦ブランケットと呼ばれる胴に画像を転写させ、そこから紙に印刷されます。 版画などでは左右をひっくり返した逆像で版を作りますが、刷版上の画像は正像です。理由は簡単で、ブランケットに転写されたときには逆像になりますが、それが紙に印刷される時点では正像に戻るからです。 | ![]() |
オフセット印刷の原理を理解するには、印刷で使われる刷版のことを知る必要があります。
出来上がった刷版の表面を手でさわってみても、なんの凹凸も感じません。それが平版(へいはん)印刷と言われるゆえんです。しかし上図のように一部をドンドン拡大していくと、顕微鏡(けんびきょう)の世界では画線部(印刷される部分)と非画線部とでは表面の状態が違っていることが分かります。

輪転機に装着された版には常に水分とインキが供給されますが、水分を与えられた版上では二つの現象が起きております。画線部は水をはじく性質を持っているので、印刷される部分には水分が残りません。しかし非画線部では表面に非常に細かな凹凸があって、その部分に小さな水滴が残る(保水する)のです。見た目では分かりませんが、これで版面上はふたつの相反する性質に分けられました・・・【2】
その状態の版に対してインキが供給されますと、インキというのは油と同じ性質を持っておりますので、画線部上にはインキが乗り、非画線部上では水と反発してインキが乗りません(このような性質のことを、油反関係と言います)・・・【3】
このようにオフセット印刷は、水とインキの微妙なバランスの上で成り立っているのです。
以上でオフセット印刷に関する説明は終了です。