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| 「ペットが@誘拐Aされた」 | 匿名、会社員、29歳 |
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「誘拐された!」母から突然のメール。 脳腫瘍を克服したものの元気のない母に犬をプレゼントしたのは私だ。手元に届くまでウキウキとペット用品を揃える様は、ほほえましく見えた。飼いはじめてからもトイレトレーニングに嬉々として取り組み、食が細いと言ってはやわらかいエサを探して与え、「いつもついて来て離れないのよ」とメールをよこした。・・・、それが、だ。 母が本屋で買い物を済ませている5分程度の間に、彼は忽然と姿を消した。赤い首輪と青いリードをつけたまま・・。近所の目撃証言では、「女性があやしているのを見た」という。私くらいの年頃の・・。 ほんの出来心なのかもしれない。でも人間として、欲しいものをそのまま自分のものにすることが、他人の迷惑を伴うイケナイ事だと何故わからないのだろう。 テレビのニュースで『大人の万引』について特集していた。モラルは、大人が子供に行動で教えるものではないのか。教育現場で子供に伝えようとしている『こころの豊かさ』は、まず大人が習うべきものではないか。でも、一体だれに学べばいいのだろう・・? 母は以前より増して、家にこもりがちになった。誰かのちょっとした行動が、私たちの幸せをひとつ、消してしまったのかもしれない。小さな出来事でも、その人の心には大きな穴として残るものがある。誰かの身になって考えること、考えられることが人間なのではないだろうか。 |