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「進む晩婚 何が理由?」  投稿特集とインタビュー  (03/09/21)

「進む晩婚何が理由?」。今回も投稿特集です。三十代、四十代を中心に幅広い世代からさまざまな意見をいただきました。晩婚化、非婚化の背景には、価値観、人生観の多様化や、家や家族に対する認識の変化を挙げる声も多くありました。結婚情報サービス「オーエムエムジー」静岡支社・原沢弥里さんのインタビューも併せて紹介します。

letter 「家」受け継ぐ意識薄れる
結婚は私たちのころと比べると随分遅くなったと思う。何が理由かといえば私は一つは家族制度の崩壊によるものではないだろうかと思う。昔は家が中心をなし、主であり個人は従の関係であった。特に農村にはこれがはっきりしていた。だから先祖より受け継いだ家をしっかり守り、繁栄させていかなくてはならないという固定観念が強かった。

男、二十三歳、女、二十一歳。これが私たちのころの結婚適齢期だったと思う。だからみんなこの適齢期というものにこだわった。この適齢期を逸すると売れ残り、一人者といわれ肩身の狭い思いをした。しかし、今は家族制度が崩壊し自由の身である。結婚しようと思った時結婚すればよいし、いやだと思えばいつまでも一人でいられる。しかし、家族制度は崩壊し自由だといえやはり家庭は社会生活上の最小の単位であり、もっと大切にしなくてはならないものである。だから社会的にも生理的にも結婚適齢期はあるはずである

今さら家族制度を復活させることは不可能であるが、進む晩婚・結婚断念も家族制度崩壊による我慢強さのなさ、わがままがこれに拍車をかけ少子化の問題にもつながっているのではないだろうか。

(藤枝市・大石容一、72歳、農業)

letter  
カルチャースクールに通ってみると独身女性が多いように感じられる。仕事を持って経済的に自立し自由な時間を自己開発向上のために使うのも一つの生き方であると思う。

昔のように見合いで結婚、夫や子供に尽くすというだけの価値観ではなく、さまざまな生き方があって良いと思う。

現代日本では平均寿命が延び、六十代、七十代で自分を再発見しようと活躍している方々も多い。自分のまわりの独身男性はというと、仕事や不規則な時間帯の残業や休日出勤に追われ、あれではデートの時間もないのでは?と思われる人も多い。

また、少子化が進み、将来どちらの家に入りどちらの親を優先的にみるのかとか、お墓の面倒は?やはり長男か…など封建的な価値観によって身動きがとれにくくなっている人もいるようだ。

晩婚化は決して”わがままな女性”のせいではなくさまざまな問題が重なって起こっている現象だと思う。しかし、時代の流れによる自然なことかもしれない。

(吉田町、39歳、主婦)

e-mail 親から経済的独立を
結婚して、困ったのが、夫が完全に親掛かりで生活してきて、結婚前には生命保険にも加入せず、貯金のひとつもなくて、結婚後も、自分の収入を独身時代と同じように、ほとんど全額自分の小遣いに充て、私の給料を当てにして生活しようとしていたことでした。私の独身時代の貯金を取り崩しながら、夫の浪費癖を直し、何とか生活できるようになりましたが、それまでの苦労は大変なものでした。

私が家計を管理しなければ、夫が生命保険に加入することもできなかったでしょうに、結婚して三年目には、車を買い換えると主張して、さっさと車屋さんと交渉して、新車購入を決めてきてしまうのですから。

インタビュー記事に載っていたとおり、親から独立して生活できない男性が増えてきているのではないでしょうか?決まった女性がいるのに、結婚したら生活が苦しくなるから、結婚を先延ばしにするのだと、他の年下の男性が言っているのを聞いて、驚いたことがあります。また、結婚しても、自分の小遣いが月に最低十万は要るから、共稼ぎしてくれないと困ると言って、女性に結婚を断られている男性もいます。

女性を家政婦のように扱って、家事は負担しない、共働きで生活費の負担を強いるのでは、女性が結婚をためらってしまうのは当然ではないでしょうか。女性も親元で生活して、給料を自由に使い、家賃も光熱費も要らない生活の方が楽です。

親は、子供が収入を得るようになったら、男女の別なく、経済的に独立させるようにしなければ、晩婚化は一層進み、たとえ、結婚しても経済的に破綻(たん)して離婚ということになりかねません。私の経験と狭い範囲で見聞きした男性の結婚観からして、それを一番強く感じています。

(静岡市、41歳、主婦)

fax 独身も一つの生き方
三十六歳の独身男です。今の時代は経済的事情などもあり、なかなかおいそれと結婚できないケースが多いようですが、同時に男も女もわがままになり忍耐力がなくなったことも晩婚化や非婚化に拍車をかけているようです。よく女性がわがままになったと言うけれど、僕からみれば「絶対家庭に入ってほしい」とか「男の疲れをいやしてくれる大和撫子風の女性と結婚したい」などと時代遅れなことを言っている男も結構おり、気持ちは分かるけど、ただでさえ女性が社会へ進出している上に共働きしなければ経済的にもやりきれず、また女性も疲れることも随分あるだろうにそのようなことを言うのは男も随分わがままだと思います。わがまま同士の男女が結婚してもわがままがぶつかりあうだけでとてもうまくいくとは思えません。それならば後で別居だの離婚だのということにならないようにするためにも結婚しないほうがお互いのためだと思います。

僕の周りには三十歳過ぎの独身男が随分いますが、皆大なり小なりわがままな面があります。かくいう僕自身結構わがままな方であり、自分もまた反省しなくてはとも思っています。

かといって「わがまま同士じゃヤバイから結婚しない」という考え方の人ばかりになったらいつまでも少子化高齢化に歯止めがかけられず、難しい問題も出てくることでしょう。「どうすれば楽なのか」でなく「どうすることが長い目で見て賢いと言えるのか。そのためには自分をどう変えればいいのか」ということを、もちろん僕も含め現在独身でいる人たちは男も女性も真剣に考える必要があると思います。

(ルパン三世)


オーエムエムジー静岡支社
原沢 弥里さん
(オーエムエムジー静岡支社)
原沢 弥里さん
生活の中での出会い減る

―晩婚化が進んでいますが、利用者の年齢に変化はありますか。

「女性は十八歳以上、男性は二十歳から利用できる規約ですが、利用者の年齢は少しずつ上がってきていますね。現在最も利用者の多い年齢は、男性で三十二歳、女性で三十歳。三十歳代の利用が過半数になっています。また、四十代前半の未婚男性の利用も目立ちます」

―利用者の男女比はどうですか。

「男性が56・4%で、やや多いですね。全国の二十五歳から三十九歳の人口比を見ると、男性が女性を上回っていますから、その反映でしょう。数字上この年代では、男性の三人に一人は相手がいないことになるんですよ。もちろん現実にはさまざまな年齢の組み合わせがありますから、そう単純ではありませんが、男性には厳しい時代とも言えます」

―結婚に対する意識は変わってきているのでしょうか。

「誰でも出会いに対しては積極的な気持ちがあり、いつかは結婚したいと思っています。ただし最近では、結婚すること自体が目的というより、生活を変えたいとか、人生の新しい展開を求めるような気持ちが強い。毎日をより楽しく過ごし、人生に幅を持たせる方法の一つとして、結婚を考えているというところでしょうか」

―男女差はありますか。

「女性に顕著な傾向としては、子どもがほしい、家庭を持ちたいという気持ちが結婚の大きな動機になっているようです。経済的な安定を求める気持ちも根強いですね。ただ一方で、女性も経済的に自立できるようになってきていますから、頼りない男性ならいらない、という意識もあります」

―結婚はしたいが出会いがない、という人も多いようです。

「入会を希望する人には必ず、外で出会いがあるかどうかを質問するのですが、まったくないと答える人が八割、一緒に飲みに行くような仲間ならいるけれどそれ以上はない、という人が二割。現代人は、大勢の人と接していながら、忙しすぎたり、人間関係が固定化されていたり、人とのつながりが希薄になっていたりして、普通の暮らしの中で、本当の意味で人と出会っていないのではないかと感じますね。恋愛が自由になったとはいえ、職場恋愛や親せきの紹介は、うまくいかないと後が大変だと避ける傾向もあるようですし、かえって機会がないのでは」

―結婚相手に求める条件は厳しいのですか。

「女性の方がはっきりした基準があります。会員の中でも、職業、年収などにこだわる人も多いですね。絶対にお医者さんと結婚すると心に決めていて、遠隔地でもどこでも積極的に会いに行って、思いを遂げた方もいらっしゃいますよ。ただ、当然のことですが結婚はあくまでもコミュニケーションの結果。一対一できちんと向き合う力がなくては、結果には結びつきません」

―出会いのためには何が必要ですか。

「内も外も自分を磨く努力と、コミュニケーションの能力を発達させること。人の言うことは素直に受け入れることも大事ですね。髪型とか服の着こなしなど、ほんの小さなアドバイスも、他人が言ってくれることは大事にした方がいい。それから自分の足で一歩を踏み出すこと。使えるものをフル活用して、前向きに物を考える人は、最後に必ず幸せをつかみます」

■次回(28日=日曜日=)は「英語教育の低年齢化を考える」 インタビュー

次回のテーマは「英語教育の低年齢化を考える」です。英語が世界の共通語の役割を担う中、英語教育は年々低年齢化の傾向を見せ、公立小学校でも総合学習の時間を利用した英会話の導入が進んでいます。しかし他方では、早くから英語に時間を割くことで、母国語の基礎が揺らぐと懸念する意見もあり、考えはさまざまです。言語学や英語教育の専門家に、それぞれの立場を伺っていきます。


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