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「どちらを選ぶ?旅館とホテル」  投稿特集  (03/11/02)


本県を代表する観光地の一つ、伊豆の温泉街には伝統と風情がある旅館が建ち並ぶ。温泉とともに温かなもてなしも、多くの人に支持される大きな理由となっている=修善寺町


都市の中心地に立地するホテルは宿泊客だけでなく、食事や商談、待ち合わせの場としても多くの人に利用されている=浜松市内
「どちらを選ぶ? 旅館とホテル」。今回は投稿特集です。人情味あふれるもてなしとともに、地域の味や風情、温泉も楽しめるからという「旅館派」。程よい距離感を保った中での洗練された心遣い、一流の快適性との出合いが期待できるという「ホテル派」。それぞれの支持者の意見のほか、目的や行き先、同行者、予算などに応じて、上手に使い分けているという旅慣れた方々からも、今後の選択の参考にしていただけそうな多くの投稿をいただきました。その一部を紹介します。

ホテル派

考え抜かれた快適性
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 子供が小さいころは、よく旅館を利用していました。ちょうどバブルのころで、一泊二食付きで二万円以上する旅館を利用しました。その後はホテルです。一泊朝食付きで一人あたり一万円以下のホテルです。

 最近では、税込みで一万円以下のシティーホテルで十分です。朝食はバイキング形式の所がほとんどです。

 数年前に利用した、京都の駅前のホテルは、朝食は京風おかゆ付き和定食を選べて、とても満足でした。

 旅館も日本風の食事でよいのですが、量が多すぎて全部食べきれないので、もったいない感じです。それよりもほどほどの量の食事の方がよいと思います。

 わが家の旅はJRとタイアップした旅で、シティーホテルに泊まる傾向です。

(磐田郡竜洋町、匿名希望、48歳)

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 年間二百日の県外営業外勤、年間外泊日数が数百泊という生活を長年送ってきた私は、その間に家族旅行も含めて、旅館とホテルは生活に密着した経験を積み重ねてきた。

 営業宿泊は安いことが第一の選択肢となっていた。一流観光ホテルを業務出張だからと値切って、予定の一万円以下で泊まったことも何回もある。

 一流ホテルは、宿泊料金が安くても、晩の食事内容は変えない。高額を支払う観光客並みの待遇で泊めてくれる。何かもうかった気分だ。

 部屋でのサービスも一流ホテルが考え抜いた一流の待遇を得られる。ルーム内の冷蔵庫の内容とか、洗面所の備品などは、一流のホテルは一流の快適性を備えている。

 家族旅行の時は、あまり値切らないし、各地で知り尽くした一流のサービスを楽しむ。時には、経営者へ要望やアイデアを提供することもある。

 子供を飽きさせない設備を備えたホテルも多い。その点子供向けの設備は、庭園などの景観を重んじる旅館は苦手の部類に入るだろう。

 食事は、家族によって好みはさまざまだから、どちらがいいかは一概には言えない。私のようなスレッカラシのお客は、旅館でもホテルでも歓迎しないだろう。それは分かっているから、家族旅行の時は、一般観光客として、小さくなっている。

 自分の好みとしては、温泉地は旅館を優先して選択し、都会への家族旅行は都市ホテルの一流のところを優先して選ぶ。

(藤枝市、宮崎加平、68歳、無職)

旅館派

家庭的でくつろげる
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 ここ数年ひんぱんに国内旅行に行き、宿泊もホテルだったり旅館だったりにしてきました。

 三年前、四国へ行った折、予讃線卯之駅前の旅館に一泊お世話になり、きめ細かなサービスをしてもらいました。札所めぐりだからなのかもしれませんが、客への対応はもちろん、洗濯も可能、ゆったりした風呂、盛りだくさんのごちそう(大きな皿にタイの塩焼き、ギョーザの食べ放題がメーン)、私たちにとりもちもした上、卯之町の観光案内をしてくださり、翌日の予定を話すと経路を具体的にメモしてもくださいました。その上、翌日のお弁当まで用意していただき、まさに至れり尽くせりの心遣い。それがきっかけですっかり「旅館」に宿泊するようになりました。

 先日、草津温泉に行った時の宿泊も、四百年の伝統と品格を備えた老舗旅館でした。建物、ごちそう、もてなし、お風呂と諸条件のそろっているのは当然のこと、そこに働いている従業員の方の心意気が感じられました。

 家庭的な雰囲気を持ち、浴衣と丹前をはおることのできる空間、十分くつろげる施設である旅館で旅の疲れを癒やし、明日への活力の源にしています。

(榛原郡吉田町、吉田の万太郎、65歳)

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 「旅館とホテル」どちらも利点があるのですが、私の場合は、一泊、二泊の場合、家族でも友達同士でもそうですが、(和風)温泉に入っておいしいものを食べて、畳の上で寝ころがって、おしゃべりしているうちに知らない間に寝てしまっていたという、そんな旅館を選んでしまうことが多いですね。

 ただ北海道とか、九州とか、遠いところを四泊、五泊するときは、ホテルを間に入れた方が食事が自由にできていいと思います。いくらおいしいものでも、四日も五日も旅館の豪華な食事をしていたら、どうにかなってしまいますからね。

 最近、この旅館に泊まれて良かったなあと本当に思ったことがあります。伊東温泉の老舗旅館I荘に泊まったときのことです。

 予定到着時間、夕方五―六時ごろと連絡しておいたにもかかわらず、いろいろな所を回って旅館に行こうとしていたところ、思わぬ渋滞に遭遇してしまい、予定時間にはとても間に合わなくなってしまいました。

 何回か旅館に電話して、その旨を連絡するたびに、感じよく「慌てないで、どうぞお気をつけていらしてください」との返事。それでも遅くなったらお部屋係の方にも迷惑がかかるのではと思い、もう食事はとれないかもしれないけどいいよねと、進まない車の中で家族四人で話し合っていました。

 結局、着いたのは夜八時を回っていました。旅館の近くの道で、旅館の人たち何人かが、「ここだよ」と手を振ってくれました。中に入っても大勢の方々が「お疲れさま」といって待っていてくれました。

 そんな遅い時間にもかかわらず、お部屋係の人が、「お疲れでしょうから先に温泉に入ってきてください。温かい食事を用意しておきますから」とのこと。いくら商売とはいえ、頭の下がる気持ちでした。この旅館に泊まることが誇りにさえ思えました。

 旅館、ホテル、それぞれよさはあるのですが、やはり、何といっても大事に思えることは、人に対する温かな心配り、思いやりではないでしょうか。

(浜松市、加藤千津子)

使い分け

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 私は一緒に旅行する人と、過ごし方によって、旅館、ホテルを使い分けて利用しています。

 家族旅行だと、昼間から夜にかけて、外でショッピングや散策をして過ごすので、泊まるのは希望通りのサービスを受けられ、それ以外はほっておいてくれる、夜遅くても気兼ねせずに明るい部屋に戻れるホテルです。彼氏とも、記念日に街の景色が見える部屋で過ごしたい時は、ホテルを選びます。

 旅館は、昔ながらの情緒がある場所を訪れた時や、彼とのんびり温泉に浸り、日常の環境から離れたい時に利用します。気軽さがいいですね。

 ただ、魚料理が苦手なので、実際には食事をいろいろ選べるレストランがあるホテルを利用する方が多くなってしまいます。

(静岡市、ニャンコ、30代)

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 私は地方への観光旅行なら、絶対に旅館派です。ホテルの食事は、洋食、バイキングなどが多いのですが、旅館ですと、その土地でとれる独特の食材の、鮮度のいいものを使ったお料理が楽しめるのが一番です。

 料金は、ホテル、旅館ともに、ランクによってさまざまですが、私の経験からしますと、旅館の方が、料金が安くても、期待外れに終わることが少ないように感じます。ホテルと違って、お女将さんの心遣いに触れることができ、穴場を教えていただけ、その土地の風習などのお話も、こちらがお尋ねしなくても聞かせていただけます。

 温泉地に行きますと、大浴場を売り物にしている旅館が多く、他人様に自分の裸体をさらすのが苦手な私は、敬遠してしまうのですが、問い合わせれば、大抵、旅館にも個室にお風呂がついていますから、問題ありません。

 のんびりした地方観光でなければ、私の場合はビジネスホテルの利用が多くなります。プライバシーが守られ、名前のとおり、ビジネスライクに応対されるので、余計な気遣いをする必要がありません。旅館ですと、心づけを包むべきか否か、金額はどうしようかと悩むのですが、その必要がないのが助かります。

 旅行の目的によって、ホテルと旅館を利用し分けているわが家でした。

(静岡市、みこたん、41歳、主婦)



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