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| 「図書館にベストセラーは必要か」 投稿特集 (03/12/21) |
| 「図書館にベストセラーは必要か」。今回は投稿特集です。本に親しむ習慣がない人を読書にいざなう役割を果たす図書館には、多彩な蔵書の一環としてベストセラーも必要であるという意見が複数の方からあった一方で、「ベストセラーがあってもよいが、同じ本が大量にある必要はない」という声や、「人気本をそろえることが図書館の役割ではないのではないか」とする主張もありました。若い世代を含む多くの方から自らの体験に基づく考えを寄せていただきました。投稿の一部を紹介します。 |
![]() | 活字離れが進み、書籍の販売・流通関係者からは「出版不況」という言葉も聞かれる。書籍の販売部数が年々低下していることも、ベストセラーを貸し出す図書館への批判の背景となっている |
図書館で本を借りるようになって、好きな作家が増えたり、学生時代よりもよく本を読むようになりました。 図書館にはベストセラー以外にもオススメの本などをどんどん入荷していただいて、わたしたちにイイ本をどんどん紹介していただきたいです。 もちろん、ベストセラーはどの図書館にも必ず一冊は入荷していただきたいです。それが読書人口を増やす効果的な方法になると思います。まずはベストセラーから、わたしたちに本を読む楽しさを教えて下さい。 (中伊豆町、ペンネーム湘香、24歳、会社員)
特に、今、勤めている所にある図書館は、ベストセラーの本が充実しており、私が読みたい本がいつもあります。わざわざ本の予約をしなくても、いつでも読みたい本が借りられることは幸せなことです。ただ、どうしても購入したい本は、もちろん自分で買います。 どんどん給料が減っている昨今では、図書館にベストセラーは必要であると思います。つい先日も「クイールへの手紙」(石田謙吾編)を借りてきて、つい涙を流してしまいました。機会があれば購入したい本の一冊でした。 (磐田郡竜洋町、匿名希望、48歳)
ベストセラーを図書館へ置くべきか否かの問題だが、利用者の立場から言わせてもらえれば、個人的にはベストセラーは大歓迎だ。ベストセラーであれ何であれ、図書館は多岐にわたった本があってこそ機能を発揮すると思う。問題はそのベストセラーがどんな本かである。 図書館は小中学生や高校生などの若い世代が利用するケースが割合多いだけに、子供や若者に悪影響を与える内容の本ならば排除すべきだと思う。どういう内容の本かに重きを置いて判断すべきだ。 (三島市、ペンネーム与太郎)
私自身は新聞の書評や出版社の広告を見て書店に足を運びます。時には“何万冊売れている”といういわゆるベストセラーを手に取って読み始め、これは手元に置いて読みたい本だというものは買います。しかし一過性の人気本は図書館を利用します。 ところで、ベストセラーといわれる本は、どのようにして生まれるのでしょうか。本当に優れた本ばかりでしょうか。私は一種のブームに乗った本がベストセラーになるのではと思います。そういう意味でも限られた予算の中で買いそろえるのでしたら、利用者に図書館に買ってほしい本を募ったらよいと思います。 私は数カ月前、新聞で紹介されていた書評を読み共感、早速いつも利用している公民館の受付に話しましたところ「予算があったら入れますが…」と言われ、半分あきらめていましたが、数週間後には新刊コーナーにあり、うれしくなりました。 このように私も読みたいし皆にも薦めたい本を希望するのもいいと思います。何冊も同じ本をそろえることは経費のムダにもなります。 (静岡市、み〜こちゃん、57歳)
(島田市、ペンネーム革命家、16歳、高校生)
書店は専ら、立ち読みです。単行本はこの一年で一冊買っただけです(好きなミュージシャンの本です。この方のものはすべて集めているので必然的に買いました)。最近のベストセラー本ってやたら字が大きくて、内容と価格がリンクしていないと感じます。不景気で自分の自由なお金は減る一方です。ですから、本は高いのでなかなか買えなくなり切り捨てる第一候補になります。 昔は図書館は専門書という固定観念がありましたが今は、図書館は何でも入れてくれるので一般書店となんら変わりがありません。図書館で借りる人は、衝動買い的に本を買わないでしょう。じっくり選んで買うでしょうね。カネを払う価値があるかどうか。だから、官業の民間圧迫は事実だと思いますよ。カネを使わなくなってますもの。 (静岡市、男性、33歳)
私の個人的な意見を言うならば、ベストセラー本を大量に入れている図書館は今すぐやめるべきだ。目先の利にとらわれないで、ベストセラー本は数冊にとどめて、もっと地道な努力で集客を心がけるべきだ。図書館はベストセラーよりもロングセラーの本に目を向けるべきである。図書館も、出版社と作家の側も、本当の活字文化の復権を考えるべきだ。 (沼津市、内田務、42歳、フリーライター)
他の方のご意見や図書館側の意見では、作り手=著者・出版社を保護し、育成するという視点が全く欠けているように見える。著者の収入は基本的には印税でまかなわれているといってよい。そして、印税は、本が売れなければ収入にならない。収入がなければ、あるいは、魅力のないものであれば、物書きになろうという人は減るだろう。もしくは、特定の分野に偏った書物しかなくなってしまうだろう。結果として、読むべき本がなくなる。 都会にいると雨は歓迎すべきものではない。しかし、雨が降らなければ農作物は育たず、物価の高騰という形で消費者に跳ね返ってくる。デフレでモノが安くなった影には、倒産やリストラがあり、収入減という形で生活者にも影を落とす。 作り手の保護は、様々な内容の本を手にし、読むことができるという私たちの楽しみを守ることにもなる。図書館には、出版文化の下支えとして、レファレンスや資料収集、幼年読者の育成など、他にやらなければならないことを、より充実させていってほしいと願う。 (男性K・H) |
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■次回28日=日曜日は「2003年を漢字1字で表すと?」 投稿特集 今年の最後となるトークバトルは皆さんから募集した「2003年を漢字1字で表すと?」を紹介します。京都・清水寺で毎年年末に発表される日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は、18年ぶりに優勝したプロ野球阪神タイガースの活躍を反映して「虎」でした。協会に寄せられた応募の2位は「戦」。以下、2位と同様にイラク戦争の連想からの「乱」、冷夏の「冷」、総選挙の「選」と続きました。皆さんが考える今年1年の世相や出来事を象徴する漢字1字を、選んだ理由を付けてお寄せください。 |