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携帯電話はベストフレンド?」   投稿特集  (05/03/27)


  インターネットやメール機能を備え、通話だけの道具ではなくなった携帯電話。一方で、マナーが問題となる場面も。この便利な道具と人間がどう付き合うかが問われている


 「携帯電話はベストフレンド?」。最終回は投稿特集です。「人間関係を深めるためには、直接対話することが何よりも大切」といった意見や、人と人とのコミュニケーションの在り方を変えかねない点に危ぐを覚えるといった主張が多かったように思います。一方で、メール機能が「聴覚障害者にとって画期的な通信手段」といったご意見もいただきました。投稿の一部を紹介します。

email 友人とは直接会話を

 私は一昨年から、ボランティアとして、県の声掛け運動と駅北(沼津)地区での自転車に乗る高校生たちへの声掛けをやっているが、主に夜間の点灯や2人乗りなどへの呼び掛けをやっている。だが、最近多いのは、自転車に乗りながら右手にハンドルを持ち、左手で携帯電話を使うという高校生たちのスタイルだ。  大人の社会では、運転しながらの携帯電話は全面禁止で罰金を取られるが、自転車には、そういうルールがなく、私が高校生に声を掛ける時、携帯で話すのは乗りながらではなく、停車してからにしてくださいと頼んでいる。  いくらベストフレンドと言っても、1日中肌身離さず携帯を持っているのはいかがなものか。授業中にメールのやりとりをしているという依存症のような人間も多いという。  私は、携帯電話を持たず、メールもできない。43歳の私は、若い20代、30代の女性からメールアドレスを教えられるが、ないというとソッポを向かれ、昨年夏も若い女性から「ファクスも携帯もパソコンもないんですか」と笑われた。  高校生たちにボランティアで声を掛けていると、携帯での会話より、メールのやりとりが多いように見える。最近の高校生は読解力が低下したと言われ、短い言葉のメールのやりとりの影響がみられる。手紙を書かず、読書もしないで、携帯電話のみがコミュニケーションツールである結果であろう。  本来、ベストフレンドは人間で、高校生は友人と直接話すべきだ。人間と話すよりもベストフレンドの携帯と話し、メールを打ち続ける若者たち。私のように携帯を持つなとは言わないが、携帯電話をベストフレンドとするより、生身の友達と目を向け合って、直接話した方が、本当のベストフレンドになれると思える。

(沼津市、内田務、43歳、コピーライター)

email  

 今や、携帯電話は多くの人にとって日常生活に欠かせない存在になったとか、さまざまな可能性を持つ情報通信機器として生活を便利にしてくれると言われているが、果たしてそうだろうか。私はそうは思いたくない。  確かに、一面都合よくなったことは否定できないが、半面、手軽さが一層生活に密着し、不正使用による青少年の非行や犯罪に結びついていることもまた事実である。  一部の人には都合よくなったかもしれないが、多くの人にとっては、なくても何ら日常生活に支障を来すことはないし、ましてや他人に迷惑をかけることもない。  現代人はやたらと見えを張り、持っていないと時代遅れとか、一人前でないがごとき錯覚に陥っている。特に、次代を担う青少年の非行や犯罪を防ぐためにも、携帯電話は無用の長物とは言わないが、もっと社会人になってからで十分である。  携帯電話は人間関係が緊密になるという人がいるが、それは表面的だけであって、心の通う人間関係を深める手段は、ほかにいくらでもある。

(藤枝市、大石容一、74歳、農業)

email 学生には必要ない

 携帯電話は、大人が仕事柄、顧客との連絡を取りながら成果を上げていく場合、非常に大切な役割を果たすことができます。その上、自力で働いて報酬を得ている人にとっては、携帯電話を使っていることは一向に構わないと思います。  私は、携帯電話を持っていません。友人が携帯電話を持っていて、やむを得ない場合には通話をしますが、ちょっと話をしただけでも料金が高くつきます。  今、中高校生を主に、携帯電話でメールを送ったり話をしたりしている光景を見て、私以上の通話時間をかけているのではないか、料金は一体誰が払っているのかと考えさせられてしまいます。  そのような実情を見たり聞いたりすると、仕事上コミュニケーションをとる人は別として、そうでない学生は携帯電話を持つことは不必要だと思います。  私にとって、携帯はベストフレンドではありません。今時の学生の携帯電話を使うことの意識は「○○さんが持っているから」というように思えてなりません。

(吉田の電気機器オンチ)

email

 わたしは携帯電話を持っていません。しかし生徒はほとんど持っています。  数年前から高校では、携帯電話を学校に生徒が持ち込み、問題になっています。それこそ、見知らぬ人と友達になり、いけない問題に巻き込まれる場合が多いのです。わたしの知っている範囲でも、数多くの事例があります。  ただ、みんなが持っているから、親に携帯電話を買ってもらう。その通話料のため、アルバイトをする。何となく悪循環のような気がします。  時と場合によって、何でも考えて使用すべきです。先日の高校入試の時、浜名バイパスでオートバイの事故がありました。その時、わたしが携帯電話を持っていれば、すぐに職場に連絡できたのに。バイパスに乗ってしまったので仕方ありません。  それにしても、迷惑メールは、どうすることもできないと妻が話していました。

(高校講師、50歳、匿名希望)

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 私は現在、携帯電話を使用しています。13日付の記事、見出しに「メールの情報伝達が有効」と書いてありましたが、それは送ったメールが少なくとも3分以内(それでは長すぎるかもしれない)に送り主に届いた場合に限ります。  以前、こんなことが時々ありました。私の家族がパソコンや他社の携帯電話から私あてにメールを送ったのに、届いたのは3時間近く、またはそれ以上時間がたってからでした。「全く用を足さない」と大変な不評でした。  したがって、災害時に警報を送った場合、リアルタイムに届くかどうかは疑問に思っています。原因を究明し、対策をした上で普及をしないと、災害時に役立たない場合が出てくると思われます。なお、この現象は、地下や山奥ではない普通の受信環境でした。

(浜松市、会社員)

lemail 聴覚障害者に画期的
  

 聴覚障害者にとって、携帯メールは画期的な通信手段である。従来、電話が聞こえない人は、それに代わる連絡通信手段としてはファクスやPCメールしかなく、家の中ではそれでも事足りたが、外出中の急用や災害時の連絡は、他人に電話をしてもらうしかなかった。  初期の携帯電話も、メール機能がなかったころは「また不便な物ができた」くらいにしか思っていなかったが、今や聴覚障害者のほとんどが使っている。申請すれば災害時の情報が無料で送られるようになる。聴覚障害者が、自分自身で直接相手と通信できることで、自立や社会参加を促進するという意味では、ファクス以上の革命的なツールとなった。  携帯も悪用する輩(やから)や、その被害に遭う人がいたり、費用に関するトラブルも多いので、悪いイメージもあるが、正しく、機能をうまく使いこなせば、こんなに便利なものはないと思う。  ただ、忘れてはならないことは、人間関係はあくまで直接対話が基本であること、これを忘れるからいろいろな悲喜劇が発生する。また、世の中便利な物に価値観が移ってしまい、我慢すること、耐えることができなくなってしまう人が増加することが気掛かりである。  そういう意味では、本当に携帯が必要な時というのは限られると思う。その点を見極めないと世の中ますます変な方向に行ってしまう。

(富士市、山本昭吾、55歳、会社員)

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 携帯電話を子どもに持たせるときに、どう使うかを教えることより、社会的な常識やルールを教えることが大切だと、酒井先生のインタビュー記事を見て、あらためて思いました。  高校生の授業中の携帯電話の使用は聞いたことがあります。ひどいクラスでは、4分の3の生徒が、授業を聞かずに携帯電話をいじっていると聞きました。これは携帯電話の問題ではなく、高校へ通う意義の問題だと思います。  親が知っているかどうかは分かりませんが、授業中に「携帯電話は使わない」ということは、親が教えることではないはずです。携帯電話で送られてくるチェーンメールにも、いじめに加担しそうならやめるという判断ができるかどうかが重要だと思います。周りに影響されることもあるでしょうが、これは携帯電話だけの問題ではないと思いました。  年代の違いから、親が把握できないことはあるかもしれませんが、してはいけないこと、危ないと思ったらかかわらない、携帯電話をどのように使うかは、携帯電話を持つ機会に教えたり、考えるのでは遅いのではないでしょうか。

(会社員、43歳、匿名希望)

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 障害児を持つ親として、子供の通学が電車とバスで1時間かかるため、携帯を持たせています。雷や台風、電車、バスの遅れなどで家に電話できるように訓練しています。障害者割引も受けていますが、そういう人も通話料は健常児と一緒で、半額にはなりません。すべて半額にはならないのですか。  小型、多機能になるのは、世の中のニーズがそうなっていると思うのですが、どこの携帯会社も利益追求型で福祉は置き去り。使えないのが悪いような風潮にも思えます。  災害時などで一番困るのは、老人と障害者だと思います。弱者のことを考えていただけたら、ありがたいと思います。

(匿名希望)



■次回(4月3日=日曜日)は「どう向き合う 人口減少時代」インタビュー

 次回のテーマは「どう向き合う 人口減少時代」です。2006年をピークに減少に転じると推計される日本の人口。社会を支える働き手が減り、経済や社会保障制度への影響が不安視されています。女性が働きやすく、出産しやすい環境づくりや、外国人労働者受け入れの拡大など、出生率の向上や労働力の確保のためのさまざまな対策が考えられていますが、人口減少を食い止めることは難しそうです。人が減ることが確実になる中、どうすれば豊かな暮らしやすい社会を実現していくことができるのか。インタビューを通じて考えます。


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