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「地震予知の可能性は」   投稿特集  (08/08/17)


 国内外で大きな地震が続き、予知への期待は高まっているが…。写真は6月の岩手・宮城内陸地震で生き埋め死者が出た駒の湯温泉と、昨年の県総合防災訓練で県庁に設置された警戒本部(右上)、気象庁で開催される地震防災対策強化地域判定会のコラージュ

 「地震予知の可能性は」の今回は最終回、投稿特集です。警戒宣言の発令後、予知通りに地震が発生しなかったとしても、被害を最小限に抑えるためには予知情報が出される必要があるとする意見のほか、行政に頼らず、「自分の命は自分で守る」以外にないとして、防災意識の向上を訴える声もありました。昨年10月から一般提供が始まった緊急地震速報を生かすために、速報時にどう対応すべきか、日ごろからのイメージトレーニングが大切だとする指摘もありました。皆さんから頂いた投稿の一部を紹介します。
fax
 80年前の関東大震災を体験しております。当時は地震に対する知識は皆無で、母から裏庭の樹木の中に避難した事を聞きました。私の姉は当時、東京に在住しておりましたが、東海道線に沿って歩き、数日かけて帰宅しました事を聞いております。しかし現在は地震予知という言葉に、庶民は行政が面倒を見てくれるのではとの期待感が大きくなっているようにも見受けられます。
 紙面に警戒宣言を社会システムに適用させず、ひとつの参考情報として出せば良いとあります。県だよりにも「自分の命は自分で守る」、これが1番大切ではないでしょうか。

 (富士市、平井一博、85歳、無職)

letter 安全確保は自己責任で
 日本列島「北から南まで」いつどこでどの程度の地震が発生するのか、現時点の予知情報に頼るのは無理だと思う。誰にも地震の恐ろしさに不安がある。そこで「備えあれば憂いなし」の自戒を、日常生活の中で生かすことが「防災」意識を高めるものと思う。
 具体的には、家具の転倒防止を行い、食料、生活用品、貴重品等を、常に家族人数に比例して準備しておきたい。
 行政に頼らず「自身の命は自ら守る」に徹する以外に道はないと思う。幸せな家庭は防災意識から生まれる。

 (伊豆市、武井哲男、78歳、無職)

letter
 地震大国日本、阪神、淡路地方を恐怖に陥れた、兵庫県南部地震、昨年の新潟中越沖地震、直近の岩手・宮城内陸地震と大規模地震がたて続けに発生し、大きな被害をもたらした現実に、自然災害に対して人間社会はいかに無力であるか実感せざるを得なかった。
 どうしたら被害を少なくすることができるのか。震災後の迅速な対応は、ほぼ確立されてきておりますが、問題は地震予知の可能性です。
 3日付インタビューで石田先生が述べられておりますように、近代的観測網が整備されているが、歴史が浅いので観測例がないのです。
 マグニチュード(M)8という巨大地震の発生が予測される、東海地震の震源域に立地する、原発施設の耐震性の有無も、大きな議論になっております。万一事故が発生すればチェルノブイリの原発事故の二の舞いが想定されるともいわれています。
 まして、そこに居住する住民にとっては、生死をさまようことになるかもしれない。東海地震の発生がさけばれて以来、長い年月の経過の中で、ともすれば忘れがちになる自然災害に対し、どうすれば安全を確保できるのか、最後は自己責任で対応するしかないと思います。
 そのためにも唯一直前予知の可能性に大きな期待を持っております。

 (牧之原市、鈴木幹夫、71歳、嘱託職員)

fax 被災減へ「情報」欲しい
 海岸から200メートルに位置するわが家は「備えあれば憂いなし」と落ち着いてはいられない。津波対策がより重要だからだ。
 スマトラ沖地震によるインド洋大津波の大惨事が目に焼き付いている。全ての物をなぎ倒し漂流物ごと突進し、その濁流が何もかものみ込んでいく映像に衝撃を受けた。津波が起きたらとにかく高い所へ逃げなければならないと強く思った。家族とも相談し東名高速道路へ避難することに決めた。登り口も確認済みだ。
 6月の岩手・宮城内陸地震、過去の教訓が生かされた事と緊急地震速報が出た事で住民の心構えと対策ができ、被害を最小限に食い止めることができたという。
 世界一信頼に値すると考えられる東海地震の調査、たとえ外れたとしても避難訓練と受け止め、何度でも実施する覚悟はできている。予知情報を出すことを切に求めたい。
 先日、向かいの家に雷が落ち、雨の中近所の人たちがその家に集まり騒然となった。2時間以上停電し何時になったら復旧するのだろうとただ右往左往し、電力会社に問い合わせをした。電話も不通、私の携帯電話だけが頼みの綱になった。この事で情報を得られない事が不安といら立ちを増幅させる事が分かり、今の生活は電気がないとお手上げであることが身にしみて分かった。
 山と川に阻まれ地震が起きれば孤立することが想定される私たちの地区。ライフラインが復旧するまでの間、この教訓を生かし近所の人たちと助けあって乗り越えていこうと思う。

 (静岡市駿河区、時熟の味、59歳、主婦)

fax
 80年近い人生で幸運にも、せいぜい震度3程度の揺れに、どきりとした記憶しかありません。
 しかし、震度5以上の地震を体験した人たちの話を聞けば、いかに恐怖の瞬間であったかを推測することはできます。
 強い地震に見舞われると、動くことはおろか立っていることすらできないというではありませんか。これでは電気器具のスイッチを切る、ガス栓をオフにすることもままにならないはずです。  阪神・淡路大地震などの教訓に従えば、震災による人体の死傷のほとんどは、家具の転倒・落下によるもの、火災発生によるものと報告されています。
 もしも、地震が予知されていたなら、たとえ5秒前であろうとも火の元を止めて火災予防をするとか、家具などの倒・落下物から離れるなどの避難行動が取れていたはずと思います。さすればあれほどの被害は起きなかったのです。
 たとえ、警戒宣言が空振りに終わったとしても、「狼少年」の寓話(ぐうわ)にはならずむしろ訓練に資することになるのではないでしょうか。
 天災を避けることは不可能ですが予知が可能になれば被害は最小限にとどまると思います。地震予知・警戒宣言に大いに期待しています。

 (焼津市、中塚勝、77歳、会社役員)

fax 緊急速報に常に備えを
 地震予知と聞くとアナログ的な考えかもしれないが、科学的な予知より動物の異常行動を思い浮かべる。大地震の前に犬が穴を掘り続けたとか、虫や鳥が一斉にいなくなったという話はよく聞く。動物が動物的勘で自分たちなりに地震を予知しているのだと思っている。こんなに科学が発達した世の中だが、何百何千という動物の異常行動をチェックし、予知の研究に生かすこともやってみて価値のあることだと思う。
 以前、静岡県の水や食料の災害用備蓄が他県に群を抜いて高く、自分の自治体を誇りに思ったことがあった。だが、地震予知の話を聞いてまずは命なんだ、水も食料も命があってこそ必要になるものだとあらためて気付かされた。予知はあくまでいつ起こるかを知るもので、地震を止めるものではない。緊急地震速報が発生したとき、わずかな時間でどうやって自分の身を守るか、日ごろからイメージトレーニングをしておくことが大切だと思った。

 (静岡市駿河区、りんどう、40歳、主婦)

fax
 本題のタイトルを読んだとき不謹慎だろうか、手塚治虫の漫画を連想していた。彼は「鉄腕アトム」において近未来を予見し、完ぺきではないにしろ現代にそれらしき兆候を垣間見る。それから想像するに地震予知の可能性はあるんじゃないかと思ってしまう。ただし、現状の日本は縦割り行政、縦割り社会である事を考えると、予知の可能性を見いだしたとしても、避難、安全性が追いつかないことが考えられる。行政も社会も縦横にかつ柔軟に、科学、知恵を用いることが求められているように思う。

 (島田市、原崎仁市、57歳、農業)




■次回(24日=日曜日)は「大相撲どう立て直す」インタビュー

 時津風部屋の力士死亡事件や横綱朝青龍の出場停止処分など、大相撲は昨年来、不祥事や問題が噴出しています。日本人横綱が不在となって久しく、番付上位に名を連ねる外国人力士に対抗できる力士を若手の中からどう育てていくかなど、角界は山積する課題に直面しています。若貴時代に絶頂を極めた人気をどう取り戻し、日本の国技を立て直していけばよいのか、角界の内と外の2人に聞きます。


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