| ソフトに感動 野球残念
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日本ソフトボール念願の金メダル獲得おめでとう。伊豆市(旧天城湯ケ島町)の新天城ドームを拠点に強化合宿していた経緯から、地元はチームとの友好的交流を深めている。練習中に声援を送ることがしばしばある。特に今回は壮行会に先立ち、市民が激励と必勝への願いを込めたメッセージボード「千金メダル」を選手団に贈ったことが印象的だった。
その甲斐あって、オリンピックで最後の正式種目といわれる中で、苦闘を制した。その闘魂、真のスポーツ精神の雄姿は、青少年育成に貢献したものと思う。
選手は十分に疲れを癒やしてほしいと思う。夢をかなえてくれた金メダルに、万感の思いがある。
(伊豆市、武井哲男、78歳、無職)
世界中を沸かせた北京五輪が幕を閉じた。開催国の中国をはじめ、選手、応援、このオリンピックを成功させた関係者の皆さんに心から敬意を表したい。
日本人として1番感動した競技は何か、ラジオ体操の帰り道で仲間に聞いてみた。1番は金メダルに輝いたソフトボール、残念だったのは期待に反してメダルを逸した野球との答えが返ってきた。私と全く同意見であったのは、驚きまたうれしくもあった。
野球は、日本のメダルを信じていたのが4位に終わった。星野仙一監督は、持っている力を出し切れなかった、責任はすべて自分にあると選手をかばったというが、野球やソフトボールなど団体競技は1人ではできない。私は、五輪代表チームを「星野ジャパン」ではなく、「野球日本」と呼びたいくらいだ。選手は、星野監督の言葉に甘んじてはいけない。
(静岡市、石井長一、87歳、無職)
金メダルではなかったが、柔道の谷亮子選手はやはりすごかった。腑に落ちない反則を取られても「審判の先生のご判断ですから」の弁。テレビの前で文句を言っていた自分が恥ずかしくなった。強くて品格があるとは、こういうことを言うのだろう。
そして、北京五輪で1番印象に残っているのは、谷選手の夫だ。銅メダルだった妻に対し「僕には金色に見える」というコメントは、結果だけでなく過程を見ることも大切だということを素敵な言葉であらためて教えてくれた。自分も母親として、頑張った子供に「お母さんには花まるに見えるよ」と言える子育てをしたいと思った。
こんなに長く応援され続ける人も珍しい。挑戦を応援していきたい。
式典の口パクやCG(コンピューター・グラフィックス)、応援のやらせなどが問題になったが、そういうことを超えて感動できるのがスポーツなのだと思った。
(静岡市、ききょう、40歳、主婦)
| 自由と人権 不安消えず |
まず、金メダル九の日本選手団に拍手を送りたい。わけても五輪2大会連続で男子平泳ぎ100、200を制した北島康介選手、そして金を手にしたソフトボールチームには敬服する。多くの感動的な場面を生んだ北京五輪は、競技運営では成功といえよう。
だが、人間の尊厳保持に重きを置く平和な社会を推進するとの理念をうたう五輪憲章に照らしてみる時、北京五輪にはいくつかの問題点がある。
その1つに、五輪開催国が最優先すべき報道、言論の自由と、人権が保障されていたか疑わしいことがある。少数民族が住む新疆ウイグル自治区で襲撃やテロがあり、多数の死傷者を出した。これについて中国当局から納得のいく回答はない。
政治、経済の両面で今後も影響力を強めるであろう中国が、五輪後にどう変わっていくか、世界各国、特に隣国日本は注意深く見据えていく必要がある。
(磐田市、戸塚光男、76歳、無職)
鳥の巣を模したといわれるメーンスタジアムの豪華絢爛(けんらん)な開会式に始まった北京五輪に、大きな違和感を感じました。
北京五輪は中国国民にとって、世界に冠たる中国を披歴する絶好のチャンスでした。この悲願はある程度達せられたかに見えます。
しかし、私の抱いた違和感はどこから来るのかを考えた時、既に報じられていることではありますが、膨大な貧困人口を抱え込みながら、この華々しい祭典を強行したことがあります。中国は「社会主義国」であるはずです。社会主義の理念は、貧困にある国民を無視して良いのでしょうか。五輪期間中、「社会主義国中国」の姿はどこにも見えませんでした。
(浜松市、伊藤昭一、75歳、無職)
五輪精神は世界平和であり、全世界のスポーツマンが競い合うことを通じて友好を深めることにあります。しかし近年、開催国のアピール、国家の権威向上だけが優先し、本来の五輪精神が消されてしまう傾向が感じられます。そうした意味では、北京五輪の開会式・閉会式の異常な演出は自然さに乏しく、観客の心とは離れたさめた感じすらしました。
テロ犯罪は五輪の持つ意義を破壊する行為で、平和と民主主義への挑戦です。そうした行為は、五輪精神を忘れて紛争に関与している大国の責任でもあります。せめて五輪中は戦闘はやめてもらいたいとの願いも届かず、グルジアで戦闘が始まってしまいました。
最多の参加国数だった北京五輪に、「民主」がプラスされたら金メダル以上の価値があります。競技が終わった後の選手同士の抱擁や握手、競いながら励まし合うぬくもりこそ、五輪精神の何よりの財産です。
(静岡市、松永昌治、70歳、団体役員)
| 国の選手支援 充実急げ |
チベット問題に絡むテロ不安、環境問題などが指摘された北京五輪ですが、大きな問題はなく開催され、本当に良かったと思います。水泳の北島康介選手の2冠やソフトボールの上野由岐子投手の熱投、女子レスリング浜口京子選手の親子愛など、たくさんの感動をもらいました。
野球のメダルなしは残念でしたが、敗因は準備不足とはっきりしています。プロ選手を集めただけで、合同練習もほとんどなく、ぶっつけ本番。日本選手の個々の能力は、用意周到の韓国、キューバにそれだけで勝てるほど高くはありません。国際基準(試合球やストライクゾーン)も徹底的に研究するべきです。
また、中国シンクロ団体で銅メダルを獲得した井村雅代ヘッドコーチが、五輪に先立って語った言葉は考えさせられます。「竹やりと戦車の戦い」とは、個人任せの日本と、国家を挙げてバックアップしている中国などの体制を指しています。大事なのは大会を迎える前までのはずです。国や企業のバックアップ体制がもっと整わないと、選手が活躍するのは難しいと思います。
(磐田市、座光寺明、51歳、幼稚園理事長)
北京五輪17日間の戦いの幕が下り、暑い暑い夏が終わった。期待していた野球がメダルを逃し、虚脱状態に陥った。
頻繁に合宿をしてバトンパスの精度を高め、トラック種目で日本男子史上初の快挙、銅メダルを獲得した400メートルリレー。日本人の職人芸をそこに見た。野球も彼らのように華麗につなぎ、事実上最後となるオリンピックを有終の美で飾ってほしかった。
また、ソフトボールは決勝で宿敵米国を倒し、金メダルをもぎ取った。腕が折れても投げると、2日間で413球を投げ抜いた上野由岐子投手。野球も彼女のような強い気持ちが欲しかった。
それにしても韓国は国を背負うと強い。野球は1度も負けずに金メダルに輝いた。選手に気迫があり、日本とは意気込みが違うように感じた。五輪出場を決めた時点でペナントレース中断を決め、直前にキューバと実戦練習をするなど、五輪にしっかり照準を合わせ万全を期していたサポートにも軍配が上がる。
(静岡市、午後の微睡(まどろみ)、59歳、主婦)
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■次回(9月7日=日曜日)は「地域からの温暖化対策」インタビュー
7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)では地球温暖化対策が中心テーマとなりました。国、世界レベルでの温暖化防止の取り組みに注目が集まる中、地方自治体レベルでも対策の動きが進んでいます。日本の温室効果ガス排出量を1990年度より6%削減する京都議定書の約束期間が本年度から始まりましたが、2006年度は90年度比で6.2%も増え、目標達成への道のりは依然厳しいようです。そうした中で地域からどんな対策を打ちだせるか、2人の論者に聞きます。
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